漫画「LIAR GAME」感想(完結作品を語る! #360)
「LIAR GAME」(甲斐谷忍)
連載期間 2005年~2015年(週刊ヤングジャンプ)
昼でも夜でも、おはようございます!音楽家のhiro’です。
・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々で、現在も100近い連載中の作品を追いかけています。
「LIAR GAME」は、騙し合いのゲーム?をする話。
全19巻。LINEマンガとネカフェで読みました。
馬鹿正直な女の子カンザキと天才的頭脳を持つ青年アキヤマのコンビが、ライアーゲームという謎のゲームに挑んでお金などのやりとりをする話で、だいたいグループ同士で対決することになります。
アキヤマと同じような発想をするが情け容赦ない冷酷さが強みでもあるヨコヤが出てきて対決の様相がイイ!と思っていると、中盤から信仰宗教の教祖も加わり三つ巴展開になり、かなり面白くなります!
模擬戦だったり丁寧な絵だったりで、ゲームをわかりやすく説明してくれるんです。
とはいえ、わかりづらさはあります。だからこそ頭脳戦が成立するんですけどね!
超シンプルなゲーム、例えばジャンケンとかでは運か心理戦になっちゃいますから。
ところで、
ちょっとだけ出てきて特に大きな活躍をするわけでもなかったものの、カネコというキャラが好きです!
常人なんだけど悪意に呑まれず、自分の意志を持っている人というか…。
…さて、
終盤、親が騙されて自殺している息子のアキヤマが「人間って捨てたもんでもない」という場面はグッときましたし、全体通して、カンザキの成長は見ものです!
さらに、
アキヤマとカンザキが抱き合うものの恋愛関係にならないのもとてもイイです!
そして、
「人を信じることは人を疑うこと、疑い内面を知り、その時初めて何かを択せる、それが信じるという行為」
この言葉、大好きです。
全体的にはかなり面白いです!
主人公らも全員悪役みたいな見た目なのが少し気になりますが味だと思えばありですし。
ということで、
映画版だけ見て原作を読んでいない人に、頭を使うのが好きな人に、
恋愛要素の少ない漫画が好きな人にもオススメです!
・終わり方について
最終ゲーム「四国志ゲーム」はシンプルでわかりやすいのはイイんですが、中々のひっくり返し方をします。
残った二国の中にスパイがいるというのをちょっとすぐに信じすぎです。
で、膠着状態の後、ヨコヤが事務局側を攻撃しゲーム続行不可能にして、全員の借金はチャラに。
そして、ゲームが行われた理由が明かされます。
恐怖政治が行われている国に生きる作家がその体制から抜け出す為に書かれた小説があったものの、途中で暗殺され完結せず。
その意志を継ぐ者達が映画にしようとするものの途中でプロデューサーが殺され頓挫。
長い時間が経ち、再び小説の結末を見ようと、小説の内容のようなライアーゲームを企画し密かに映画撮影をしていたという…。
ヨコヤの事務局攻撃くらいから結末に行く為の流れに感じてしまったわけですが、何にも考えてない感じより誠実ですし、最後の最後の「闇は想像より深い」なんてセリフは続きがありそうな終わり方ですが、続けるつもりがなくこの終わり方なら大好きです!
想像の余地のある終わり方が好きなので!
ここまで読んでくれてありがとうございました。
「LIAR GAME」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。
完結済マンガについては、動画でも語っていますので是非こちらも御覧ください↓
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_jdbW5Bz5KltANE26MreYasFwOccSouU
hiro’