漫画「へうげもの」感想(完結作品を語る! #221)
「へうげもの」(山田芳裕)
連載期間 2005年~2017年(モーニング)
昼でも夜でも、おはようございます!音楽家のhiro’です。
・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々で、現在も100近い連載中の作品を追いかけています。
「へうげもの」は、
戦国時代に織田信長・豊臣秀吉に仕えた戦国武将・古田織部を主人公として描いた歴史漫画作品。
10年以上連載し全25巻。
マガポケというアプリで全話読みました。
まず、
古田織部を主人公にしているところがイイです。
織田信長・豊臣秀吉・徳川家康より身近ですし、そこから多くの発見がありました!
全体的には、
今まで読んできた漫画とは似て非なるものに感じました。
それは山田先生の持つ圧倒的なパワーなのか、別の要因なのかはわかりませんが…。
とりあえず、
善とか悪とか単純に語れぬ、人間の深い業を感じるんです。
その中で圧倒的な存在感の千利休に特に惹かれました!
あと、
かっこつけの演技的なところもあるんでしょうけど、生死を超えた人と人の付き合いには心が動きました!
長編の名作だけあって、石田三成など登場後、どんどん嫌な奴だと読者に感じさせるものの、人間性を深く掘り下げていき最終的には愛情さえも感じさせる、そんな部分もあります!
さらに、
いいことなのかはわかりませんが、散り際の粋なところ・ひょうげているところには力強さと美しさすら感じました!
ただ!
後半は江戸幕府の徳川家康と豊臣再興を願う者達との争いが描かれるんですが、前半よりテンポもスローになり個人的には面白さが半減しました。
全て描くにしても、もうちょっとキュッとしてくれるとありがたかったです。
とはいえ、
ひょうげ、つまり愉快痛快さ、ユーモア、そういったものの「力」をこれでもかと説いてくる、
史実を元に創作された、このマンガは凄まじいです!
そして、終わり方について。
非常に乙な終わり方でした。
様々な歴史解釈も盛り込み創意工夫され、想像が広がる最期と最後。
ということで、
似たようなマンガばかり読んでいるマンガ好きに、ひょうげがまぶされた戦国時代を味わいたい人、
乙とは何かを体感したい人にもオススメです!
ここまで読んでくれてありがとうございました。
「へうげもの」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。
完結済マンガについては、動画でも語っていますので是非こちらも御覧ください↓
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_jdbW5Bz5KltANE26MreYasFwOccSouU
hiro’
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