
漫画「きみはペット」感想(完結作品を語る! #141)
「きみはペット」(小川彌生)
連載期間 2000年5月8日~2005年10月25日(Kissカーニバル → Kiss)
昼でも夜でも、おはようございます!
カメレオンシンガーソングライターのhiro’です。
・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々です。
現在も100近い連載中作品を追いかけています。
「きみはペット」は、
キャリアウーマンの主人公スミレが道端で美少年を拾ってペットにする話です(笑)。
自分が昔飼っていたペットのモモになんとなく似ていると言ってますが、ここがフィクション感強いですよね。
まぁ、それはこの漫画世界の基本設定だと思って読んで下さい。
それ以外はそこまでファンタジックではないので。
スミレとモモ(たけし)の不思議な関係ならではのやりとりはコミカルで楽しいです!
そして、女性の本音みたいなものが勉強になります。
ただ、
掲載誌のKissカーニバルやKISSという名前からも想像出来るように(笑)
主軸は全14巻ずーっと男女の恋愛関係、それも女性がキュンとするように考えられたものなので私的には読みづらさもありました。
というのも、
美少年モモに実在感がないんです。そして、それは多分女性が描く男性だからです。
これは逆もまた然りでしょう。つまり、男性が描く女性もそうだと思います。
ある程度は実在感があるんですけど、行動や言動などの細かいところで「ん?」となるんです。
何百何千と、女性が描く男・女、男性が描く男・女というものを見てきた上でなので、
モモみたいな男の子も実際いるけど、私が理解出来ないだけってのとは違う可能性が高いです。
あとですね。
このマンガではスミレが序盤から非の打ち所がない男性と付き合う事になります。
男性向けマンガなら
『主人公の男性には彼女がいるんだけど、妙にほっておけない別の女の子の存在もある』
なんてよくある話ですよね?
これの逆バージョンです。
それがいかに異常で微妙かという事に気付かせてもくれます!
プラスの言い方をしましたが、こういう風にも読めます。
『主人公のスミレを否定するなら、男性誌のそれはどう思ってるわけ?』と。
私は、「男はそういうもんだ」なんて言うつもりも想いもなく、どっちも微妙の一言です!
ポイントとしては、それを本人が悪いと捉えてない事です。
「だって仕方ないじゃない」みたいな感じが、やれやれだぜ、なんです。
終盤は、その彼氏と○〇し、万人の予想通りモモと〇〇します。
隠す事ない気がしますが、ネタバレとかにうるさい時代ですからね(笑)。
そんなこんなで終盤はやれやれだぜと思う事もなくなり、家族ぐるみでのコミカルなやりとりは輪をかけて面白く、
準主役キャラ達の事も丁寧に描いていて好感が持てました。
男性向けマンガに出てくる理想的な女性なんて実在しないという事を知る意味でもオススメです!(笑)
ここまで読んでくれてありがとうございました。
「きみはペット」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。
hiro’
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