漫画「ピアノの森」感想(完結作品を語る! #23)
「ピアノの森」一色まこと
連載期間 1998年~2015年(ヤングマガジンアッパーズ→モーニング)
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昼でも夜でも、おはようございます!
カメレオンシンガーソングライターのhiro’です。
・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々です。
現在も100近い連載中作品を追いかけています。
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「ピアノの森」は、とても繊細で琴線に触れる物語。
何度も泣きました!
最悪とも言える治安の街で母と二人で暮らす主人公カイの邪気のない性格が最高です!
マンガでは時に「そんな奴いねーよ」という天使のような人物が出てきますが、カイはそうではないんです。
実在感もちゃんとあるけど、他人の悪意を洗い流してしまう魅力的なキャラなのです!
ところで、
音楽マンガは音が出ないことがマイナスになったりもするわけですが
このマンガではマイナスにはほぼ働いてません。
それはピアノを弾くまでの展開であったり、弾いている場面の絵などが十分に歌っているからです!
ちなみに、
私はショパンの存在は当然知っていて、曲を聴けば「あーこれねー」くらいでしたが、
このマンガを読んでショパン愛も芽生えました!(笑)
あと、
自分が家庭を築き子供を持つことになったら読ませたいマンガ一位になりました!
ライバルの雨宮も天才肌のカイとの対比がとてもよいし、真に性格の悪いキャラがいないんです。
一色まこと先生が、丁寧に・優しく各人物を描いてくれているから、そう感じたんだと思います。
全26巻で休載などもあったようで、
リアルタイムで読んでいた人と、アプリで毎日数話ずつ読んでいた私とは感じ方は大きく違う気もしますが、
私としては短く感じたし、もっと続いてほしかったです!
とはいえ、終わり方も最高でした!
主人公は実はカイではなく阿字野先生だったのではと思わせるものでしたね。
まぁタイトルが「ピアノの森」ですからね。
阿字野先生がカイより存在感を出しても何ら問題はないです。
細かいとこだと、終盤でカイの地元に不穏な空気が流れるんですが、そこの展開もよかったです!
現実的かどうかはともかくとして…。
諸々、マンガであることをとても上手く活用した最高な作品になっています!
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ここまで読んでくれてありがとうございました。
「ピアノの森」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。
後悔はさせません!
hiro’
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