漫画「This Man その顔を見た者には死を」感想(完結作品を語る! #383)
「This Man その顔を見た者には死を」(原作:花林ソラ / 作画:恵広史)
連載期間 2018年~2019年(週刊少年マガジン→マガポケ[アプリ])
昼でも夜でも、おはようございます!音楽家のhiro’です。
・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々で、現在も100近い連載中の作品を追いかけています。
「This Man その顔を見た者には死を」は、
多くの人の夢に出てきたと現実世界で話題になった男と同じ顔の殺人者が出てくるミステリーサイコサスペンス漫画!
全5巻。マガポケというアプリで全話読みました!
作画が「BLOODY MONDAY」の恵先生ということで緊迫感のある絵が作品と合ってます!
マガジン系らしく、ほんのり恋愛・ほんのりエッチも描かれます。
さて、
主人公は、似顔絵捜査で絵を描くことも仕事にしているハカルという名の警察官。
謎の殺人鬼This Manに狙われ、殺人容疑まで被せられ逃げながら犯人を探すんです!
当然、似顔絵描きという特技を活かしながら。
パートナー?はThis Manに殺された女性の娘ホシコで、人の心がなんとなくわかるという能力を持っています。
そこにYouTuberヒカルもどきのコダマや、ハカルの彼女、そして小学生の時の親友七人衆なども絡み物語はドライブしていきます!
ただですね。
その親友七人衆を頼るというのは物語の展開としてはいいんですが、全然信用出来ない奴らなんです!(笑)
話を進める為とはいえ、主人公は人を見る目が全然ないってことになっちゃうので微妙です。
もうちょっと序盤から、納得させてくれる人間関係描写が欲しかったです。
さて、
死人も出しつつ、真相に少しずつ近付いていきます。
そして、
私人逮捕系YouTuberのような面白ければ倫理観なんて気にしないコダマに対し、こちらも知り合いのYouTuberを使い告発します!
こういった展開は2024年にもなると珍しくもないですが、今という現代を切り取っていて見ものです。
で、さらにもう一つ二つ展開があって、
それなりに綺麗にまとまるので気になったら最後まで読んでみてください!
ということで、
恵広史先生の絵が好きな人、ミステリーやサスペンス漫画が好きな人、
全5巻なのでサクッとドキドキを味わいたい人にもオススメです!
・終わり方について(ネタバレなど気にする人は読後に確認してください)
黒幕は、
星子に自分を見透かされたことから、殺人をし殺人をさせていた幼少期のトラウマから自己顕示欲が肥大したYouTuberコダマ。
少し前に、
死んだとされていたハカルの兄ツルギに会いに行くことになったコダマは、会った際に驚いて顔に怪我をした精神崩壊状態のツルギを洗脳しThis Man風に整形もした、と。
ちなみに、
ツルギが精神崩壊状態になったキッカケのThis Manは、傭兵の男で10年前に死亡したそうです。
…終盤。生配信でハカルはコダマと対決し、さらに現在のThis Manこと兄ツルギと戦います。
その最中、コダマの遠隔操作で戦いの場で爆破が起こり半年後。
ハカルは死ななかったものの警察をやめ、絵描きになっています。
そして、ホシコはハカルの家で養子に。
最後は、ホシコと共に今回の件で亡くなった人達の似顔絵を眺めながら終わります。
終わり方含め、一定水準以上のクオリティです!
ただ、何故ツルギが圧倒的な殺人者になれたのか?
さらに、コダマもボロが出そうなものなのに、何故なんなく殺人を行えたのか?
その辺の描き込みがもっとあると物語に説得力が出たのにと思いました!
ここまで読んでくれてありがとうございました。
「This Man その顔を見た者には死を」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。
完結済マンガについては、動画でも語っていますので是非こちらも御覧ください↓
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_jdbW5Bz5KltANE26MreYasFwOccSouU
hiro’
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