漫画「娘の友達」感想(完結作品を語る! #367)
「娘の友達」(萩原あさ美)
連載期間 2019年~2020年(コミックDAYS)
昼でも夜でも、おはようございます!音楽家のhiro’です。
・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々で、現在も100近い連載中の作品を追いかけています。
「娘の友達」は、
妻を亡くしシングルファーザーとなったサラリーマンの主人公「こうすけ」が娘の友達「こと」とひょんなことから知り合い惹かれ合うが…、という話。
全7巻分をマガポケというアプリで読みました。
ジャンルが、ミステリー・サスペンスだったのもあって読んでみたんです。
娘の友達と禁断の恋…ってだけじゃない何かがあるかと思ったら、特に何もなかったです!(笑)
あと、
惹かれ合う、立場の違う二人という基本設定は賛否両論ある感じで刺激的でいいんですけど、話の作りが甘いというか、「んっ?」と立ち止まってしまう箇所がちょこちょこありました!
さらに、
ことのキャラが定まってない、よく言えば思春期の揺らぎを出していて、良くも悪くも話の理解をしにくくさせています。
清純なのか、小悪魔なのか、何か陥れようとしているレベルなのか、わからなかったんですよね。
ちなみに、
その部分がミステリー・サスペンスと言えなくもないです。
そして、
コメント欄を見てみると、読者の年齢・性別・立場で感じ方が変わりそうです。
簡単に言うと10代学生とかだと、主人公の親父キモいとなりがちというわけです。
…ここまでの話で微妙な作品と思われたかもしれませんが、個人的にはそれなりに楽しめました!
物語を通して登場人物が成長していきますし、月が好きなので最終話の「月を盗む」というタイトルと内容がとても好きでした。
詳しくは終わり方部分で…。
ということで、
月が印象的な作品が好きな人に、現実に疲れたサラリーマンに、
何か裏があるんじゃないかと読み続けた私と同じような体験をしたい人にもオススメです!(笑)
・終わり方について
会社に「こうすけはJKと仲良くしている」という立場が悪くなるような怪文書を送られ、さらにそれを送ったことの母親にことと仲良くしていのを見られ警察沙汰に…。
ことは家出をし、一度こうすけと逃避行した遠くの街の思い出の場所へ。
そこにこうすけがやってきて、ことのピンチを助け、話し合うものの結果的に距離を置くことに。
数ヶ月後、
こうすけはことがもういるはずのない出会いのカフェに立ち寄ります。
すると、そこにことがいてバイト後、二人で歩くことに。
同じ月を見て、ことはその月を手のひらに包み隠し、自分の分身ですよとばかりにこうすけのポケットに入れます。
二人がどうなるかは描かれないまま現実は続いていくという、その後は読者に委ねた形でした。
個人的には騙したり傷つけたりする目的でないなら、誰かの正しさで自らを縛る必要はないと思っているので、この二人は仮に結ばれないにしてもイイ関係を築いてほしいと願いました!
ここまで読んでくれてありがとうございました。
「娘の友達」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。
完結済マンガについては、動画でも語っていますので是非こちらも御覧ください↓
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_jdbW5Bz5KltANE26MreYasFwOccSouU
hiro’