219日目 自主管理するという発想を持たせるには?
管理職の究極の姿は普段は何もせず、メンバーがうまくいっていない時に良い助言ができたり、トラブルが発生したときに早急に対応できるという姿です。
うまくいっていれば、管理職は何もやる事がないような状態が究極の姿です。
現実はそうではありません。
スケジュールが遅れ気味であったり、思ったほど成果が出ていなかったりします。
私がまだ若かった頃、課長は会社を休みがちで、課長の直属の部下(当時の私の先輩達)が、異動願いを出して、いなくなってしまいました。
急遽昇進して、いなくなった先輩達の穴埋めをしました。休みがちな課長の補佐をしました。
課長不在、先輩不在で混沌とした状態でなんとか業務を回していました。
その時に、管理の重要性を知りました。
そもそも人が少な過ぎると全部の仕事をやる事ができません。
優先順位をつけて、やらなくちゃいけないことでも優先順位が低ければやらないと判断しなければいけない状態でした。
その時と比較すると、人的資源に余裕があり、管理体制も私が課長になる前に作った枠組みがあるので、効率的になっています。
ただし、完璧ではないし、時代の変化に合わせて変えていくものです。
そういった認識を持っている人が少ないと感じていたので、今まで自分でやっていた事を課のメンバーにやらせてみました。
「管理する人が管理方法を考えれば良いのでは?」と考えてしまう人がいました。
誰かが管理してくれる、自分で管理するという発想がない事を痛感しました。
管理する必要がないくらいうまく行っていれば、そういう発言があっても良いと思いますが、管理が必要な状態である事を認識するところから始めないといけないのかもしれません。