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珈琲大好きな私が豆を買う唯一のお店について

師走。すし詰めの東北新幹線に乗って、私は雪の福島、郡山へ。なんの因果か知らないが、年末の帰省では私が駅に着いたとたんになぜか猛吹雪になり、四駆で迎えに来た父と母が爆笑するのがお決まりである。

たどり着いた実家のコタツでコーヒーを飲みつつ、ほっと一息ついたところで、母はおもむろにスマホの画面を私に見せる。そこには簡単な日程表が映し出されていて、母は言うのだった。
「今年の福袋、いつ買いに行く?」

この街に百貨店はひとつしかないが、私たちの目的はそこではなく、また、ちょっといい服や日用品でもない。
目当ては今まさに飲んでいるコーヒーの福袋である。

郡山のローカルコーヒーショップ「富久栄珈琲」

実家で愛飲しているコーヒーは、地元郡山の「富久栄珈琲」のものである。
高品質なコーヒー(スペシャルティ)専門で提供してくれ、福島県郡山市はじめ、宮城県仙台市の三越などにもお店がある。

守備範囲は豆、ドリップパックはもちろん。
コーヒーに合うショコラのお菓子など様々で、地元の名所をイメージしたブレンドなども作っている。

私は郡山を離れて7年ほど経つし、関東の喫茶店やコーヒーショップは巡りまくっているが、いまだに家で飲む豆はここでしか買っていない。
(楽天で買えるのに)いつも手買いして東京に持ち帰っている。今回はそれがなぜなのか書きます。

妥協ない品質と親しみやすさが好き

スペシャルティだけあって、どの豆を買っても個性はあるが雑味がなくてめちゃくちゃ美味しい。
ちょっと体が疲れた時にテキトウに買ったコーヒーで、もたれて悲しい思いをしたことはないだろうか?これは胃にくることもない。

通販で買っても新鮮で高品質な豆なのは全然変わらないのだが、店頭には新しい豆がその時々に並ぶし、なにより帰省の時に試飲して買って東京に戻るのが好きなのだ。

新しい豆の袋を開けた時、ワンルームいっぱいに香りが広がる幸福感。出来上がった一杯は、ほっとする時間をくれる。
コーヒーって異国の香りのはずなのに、なぜか故郷を思い出す不思議な感覚。

豆を買うと、製法や風味の傾向などが書いてあるかわいいカードがついてくる。

うちの家族は
コスタリカやグァテマラが多い

これを見ながら「なるほどね〜」とうんうん頷きながら過ごす15時。
ストレートの新しい豆を買うたびに発見があるので、色々な品種の良さが分かるようになり、家族と一緒の時も楽しく飲み比べをしている。

富久栄のおかげでコーヒー好きになった郡山の人は多いのではないか?
店内もパッケージもシックなイメージであるものの、スペシャルティなのに敷居の高すぎないこの感じが、地元民に受け入れられる大きな要因になっているのだと思う。

社長チャンス!?元旦の福袋を買う。

複数展開している店舗のなかでも、私たち家族は本店に行くことが多い。そうすると、たまーに社長の姿を拝めることがあるからである。
福袋も例外なく本店で買っている。

全然知り合いではないのだが、社長を目撃するこの瞬間を私は密かに(めちゃくちゃ勝手に)「社長チャンス」と呼んでいる。

三が日も痺れる寒さの中で一人一人のお客さんに丁寧に挨拶してくれるのを見ると、これが東北の地元企業の良さだなあと思ったりもして。
一年の初めから清々しい気持ちになるものである。

盛りだくさん福袋

盛りだくさんな福袋は、複数種類の豆や、一緒に販売しているコーヒーゼリーなどのお菓子(これも最高に美味しい)も一緒に入っている。
いつも選ばない系統の豆が案外好みだったりして、わからないものである。

そうやって我が家では、持ち帰った福袋の中身をすごい勢いで確かめ、開封。
午後の光と香ばしい匂いに包まれながら「あ〜今年も頑張るか〜〜」とコタツでぬくぬくしながら言うのであった。

福島とアフリカを繋ぐお店

富久栄珈琲は、井戸の建設をはじめ、アフリカの公衆衛生の改善や教育水準向上のために寄付をする活動を行っている。
(私が身を切ってやっているわけではないので、偉そうに詳細を語ることはできないが)こういった「熱さ」も推せるポイントのひとつである。

東京の自宅で富久栄のコスタリカを飲みながらこれを書いている。いつも午後の時間を充実させてくれるこだわりの製品には感謝である。

帰省のたびに職場の人にお土産として大量のドリップパックを配っているが、職場だけじゃなくぜひ多くの人に味わってもらいたい!

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