有給de美術館〜「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」〜
今回は有給休暇でテート美術館展へ。
正直、国立新美術館は個人的にあんまり相性が良くないことが多かったのだが、今回はテートからということで行ってみた。
平日の昼なのにめっちゃ混んでてびっくりした。
今回の展覧会でよかったこと
おもに前半のことです。
1.ジョージ・リッチモンド《光の創造》
来場前はとにかくターナー見たさという感じだったが、
リッチモンドの作品があったのはだいぶ良かった。
ポストカードではなかなか分からないが、画面の右下が光によって煌めいて、その瞬間がすごく神々しく見える。
2.神への畏怖と自然への畏怖
神の力と自然の力について、私は両者を似て非なるものとして捉えていた。
今回は同じ室内に創世記、神話関連と自然災害が題材のものが共存していた。
それを最初はうーん?と思っていたが、Room1全体として見ると、小さな力ではどうにもならない「すべてを掌握する存在によって計画された出来事」を集めたゾーンとして腑に落ちた。
気になったポイント
1.唐突さを感じる並びはある
主にRoom2で、どういう並びなんだろうな〜っていう箇所はちょいちょいあった。
コンスタブルの版画と油彩画同士がちょっと離れていて間にジョン・リネルが挟まってた。
1番の疑問は草間彌生《去っていく冬》の設置場所。なぜあそこにあったのだろうか、、、(私の理解力が足りないだけかもしれないけど)。
2.Room3について
並びの問題にもつながるが、Room3のテーマは「室内の光」だったところ完全に「Roomハマスホイ」になっていたと思う。
ハマスホイの光は柔らかだが、その一方で空間の中には緊張感がある。
ローゼンスタインの《母と子》が対比として置かれていたが、先に目に入るハマスホイの静寂の印象が強すぎて、暖かみに頭を切り替えられないまま次のセクションになってしまった。
現代美術へのいざない
現代美術、特に3Dの作品にめっぽう弱い私。
おそらく、いつもは作品を見ているときにいろんな意味を探してしまうのだが、現代美術だと結論がはっきり分からなくて不安になるからだと思う。
でも、このテート美術館展では、純粋に感覚で「なんか気になるな」とか「惹かれるな」って思えた作品がいくつかあって嬉しくなった。
1.ジェームズ・タレル《レイマー、ブルー》
自分自身が青色に溶け込むような不思議な感覚で、気づいたら結構長い間ぼーっと立って鑑賞していた。
2.キャサリン・ヤース《廊下》
これはすごく惹かれた(理由はわからないけど)!
なんとなく感じる不安定さが、むしろ気になった。
そろそろバロック希望、、、
新たな楽しさがあって、今回は行って良かったな〜と思えた展覧会だった。
ただ最近ほんとにロマン主義〜の展覧会が多くて、たしかに興味はあるがバロックそろそろ観たい。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?