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a flood of circle『泥水のメロディー』
2008年5月14日リリース、a flood of circleの2ndミニアルバム。
昔、THE BACK HORNのツアーに行こうと考えていた頃に、ある会場ではこのバンドが対バンに選ばれていて、その時に知ったバンド。
残念ながらその会場のチケットの先行で外れてしまっていけなかったけど、もし行くなら少し予習したいと思い、TSUTAYAでレンタルしたのがこのミニアルバム。
ボーカルのルックスからは想像出来ないようなしゃがれた歌声が飛んできて、当時はかなり驚いた。後にTHE BAWDIESなんかも現れるけど、その時よりも衝撃度は上だ。
よくThee Michelle Gun Elephantのチバユウスケみたいだと例えられる事があるし、必ず影響は受けていると思うが、そこまで似ているとは思わない。
僕はこのバンドの方が歌唱力という意味ではチバより上手いと思っている。まあロックンロールにそんな技術を求めるなと言う人も必ずいるけれど、わりと歌謡的な要素の入っているバンドが好みなので、そこは個々の感性という事で。
M1.「泥水のメロディー」この作品のリードトラック。1発目からVo./Gt.佐々木の歌声のパンチ力にやられる。文句なしにカッコイイロックンロールを聴かせてくれる。シンプルなロックというより、ブルースっぽくあるし声はガレージ向きだ。
"泥水"、英語だと"muddy water"となるけれど、ビートルズ出現より前にマディ・ウォーターズというブルースギタリストが存在していて、そこからインスピレーションを受けていると思う。
M2.「ロシナンテ」題の意味をよく知らなかったけど、『ドン・キホーテ』の主人公が乗る上馬の事らしい。読んだ事がないので、物語を知っていればより詞を楽しむ事が出来そうだ、読みたい。
曲調はM1.と同じく疾走感があるが、歌メロはもう少しメロディアスでガレージ感よりもギターロックっぽさがあり聴きやすい。
M3.「Red Dirt Boogie」よりブルースらしさが強調されたミドルナンバー。本当に声が凄すぎて、詞の世界観を体現するのに相応しいと思う。この頃に確か20代前半ぐらいだから、物凄い感性だと思う。声帯は生まれ持ったモノだから、無理に真似ようにも出来ないしね。
M4.「SWIMMING SONG」不安感を煽るようなアルペジオとベースが唸る。夜の静寂の水面の景色が浮かぶ。夜行列車に乗る青年が川を渡る様子を窓から眺めて感傷に浸っているイメージ。M1.と2の勢いと裏腹に繊細な部分も見られる。
M5.「世界は君のもの」裏打ちのリズムで楽しく聴けてしまうナンバー。初めて聴いた時はこんな曲もあるんだと、安堵感を覚えた。例えばギターウルフみたいにキラーチューンばかりでも最高だと思うけど、やっぱり曲の幅は広い方が好きだ。
M6.「ビスケット」前曲が思いのほか聴きやすかったけど、こちらはその上を行く。題からして渋くはならないだろうと思っていたら、案の定安心する。曲調はポップだけど詞に関してはずっと一貫して、孤独や将来への微かな希望を歌う。
ミニアルバムなので聴きやすく、サクッと聴きたい時によく聴く作品だけど、やはりM1.が1番勢いがあって好きで、何度も繰り返し聴いてしまう。
‥毎日更新をしているけど、どうしても時間が確保出来ない日はミニアルバムを聴いてサッと書いているけれど、手抜きっぽく感じたら申し訳ないです‥。笑
と、疑問が!
この間書いたYOASOBIのレビューだけバズっていて、もうすぐレビュー数が1万に到達しようとしていて、一体何が起こったのか分からない。笑
何はともあれ、読んでいただいてありがたいです。笑