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きっとわたしはまた、あなたに恋をする。
どうして愛する2人の魂が引き離されて散り散りになるのか、わたし知ってる。
お互いの想いを強くするため、…よね。
離れれば離れるほど、遠ければ遠いほど、手に入らなければ入らないほどに、恋しくなる。
恋しくなれば追いかける、追いかければ追いかけるほどにまた欲しくなって、突き動かさざるを得なくなる。恋しい想いがまた募って募って、最期に会えるといいのだけれど、きっとまたこの人生では会えないのかもしれない。
だって、あなたの想いはわたしの心の中にあるのだもの。
目の前に居ないけど分かる。わたしはあなたの気配を感じるから。
あなたはわたしを愛している。
何よりも、誰よりも。
この世界が滅びたって、わたしの姿形がバラバラになって消えちゃったって、あなたはまたわたしを見つける。
夫婦になった事もあったね。兄弟だった事もあった。近所に住んでいたのにまったく気づかずに過ごした事だって。一緒の世界に生まれなかった事もあった。その度に、心が切り裂かれる想いを何度もして、触れられないのが悔しくて…。
姿形は違う。でも、わたしには分かる。あなただと。
あなたの声や仕草、放つ光が、わたしに向けるその恋しそうな瞳が、わたしが待っていたあなたなのだと、教えてくれる。心に響くあなたの愛が、わたしには分かる。わたしの心に必ず届く。
ねぇ、聞こえるよ。
また、わたしに向かって「愛してる」って言うあなたが。わたしには視える。わたしには、聞こえる。恋しそうにわたしを見つめるあなたとわたしの苦しみ、心は一緒なの。
あなたとわたしにしかわからない、痛み。
その痛みさえ、ほらね、愛おしいよ…。
あなたのくれる愛の痛みなら、わたしはすべて受け入れるよ。