歌ものがたり
ものがたりは、雨上がりから始まります。曇り空に青い晴れ間が見え始め、日が射し、人々がまた道を歩き始めました。
長い道を歩き歩き、ようやくその町に着きました。懐かしい人々の顔がよみがえってきます。あちこちに散らばっていた家族や友もやってきます。そうです、もうすぐ会えるのです。(✎註1)
思い出のなか、出会いのうち、語り合いのとき…
そこに《生きてる素晴らしさ》があります。
心はいつも、喜びと悲しみとともに育ちます。
一人ひとりのなかに《喜びも悲しみも輝いてくる》のです。
悲しみは深くても、それは華やぐ命になります(✎註2)。
こうして、人は《救われ》ます。
《小さな虹》を歌えば、
《何にもなかった空に》
《輝く明日》が現れるでしょう。
愛は《ぬくもり》、《かたくつないだ手》…。
ものがたりは、愛情にあふれてきます。
満ちる 満ちる 家族愛、友人愛…
そのとき姉妹が歌いました。(✎註3)
妹は、姉に対して、尊敬と信頼…
姉からの、その眼差しは、そそぐ愛、湧く慈しみ…
交わす歌声、調べは溶け合い、
互いに育み、
ものがたりは、終わります。
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(✎脚註)動画を全部視聴すると約20分かかります。
《…》の部分は引用です。
(✎註1)Djelem djelemの歌詞はジプシーの言語(ロマ語)
(だいたいこんな意味と思う)
長い道をいくつも歩きまた歩いた。
そして、幸運にもロマの人(ジプシー)に出会った。
ああ、ロマの人たちよ!ああ、子どもたちよ!
(✎註2)岡本かの子の歌
としどしにわが悲しみは深くして いよよ華やぐいのちなりけり
(✎註3)You raise me up はいわゆる宗教歌。
この歌の"You"は神(創造主)のことでしょう。
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