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宵待草

“月見つつ
 待てど暮らせど来ぬ人は
 宵待草の 露の夢かな”

黄色い花を咲かせる待宵草(まつよいぐさ)は、しばしば月見草と呼ばれることがあります。しかし、本当の月見草はこちら(上の写真)、ただし、これは昼咲きの種類です。

上の歌は、勿論、竹久夢二の

待てど暮らせど 来ぬ人を
宵待草の遣る瀬なさ
今宵は月も出ぬさうな

をもとに作った、いわば本歌取り、現代的にいうと、盗作、パチもん、コピーものということになります。でも、和歌(短歌)を始めようとするなら、本(もと)の歌の一部を借りて作る練習をするとよいかも知れないですね。

わたしの下手な歌には特に深い意味意図はありません。
昔の人もすなる歌詠みといふものを今の人もせむとてするなり…
というか、何でもはじめようと思ったら、まず真似をするのが好いのですよ。好きなものは真似したいし、子供はいつも大人の真似をするし、弟子は師匠の真似をして師を越えようとする、……。ただし、現代は著作権がうるさいので注意しましょう。

夢路のは有名な曲なので、Youtubeを検索すればすぐ見つかります。
宵待草というものはありませんが、詩人の感覚でしょうね。

Wikipediaの「宵待草」には、エピソードも載っています。また(本人による)原詩もあるらしい。参考までに…

遣る瀬ない釣り鐘草の夕の歌が
あれあれ風に吹かれて来る

待てど暮らせど来ぬ人を
宵待草の心もとなき

想ふまいとは思へども
我としもなきため涙
今宵は月も出ぬさうな

真似をしたら、また、いろいろ関連するものを勉強しましょう。
では、お説教はこれまで…

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