過ぎし日のふたり
あの頃のボクたちは、ただ毎日笑って過ごせたらそれだけで良かった。
何を考えるでもなく、嫌な事や面倒事からは目をそらして…
今を生きている。
それだけだった。
キミがため息をついている理由も、たまに見せる憂い顔の原因も追求する事なんてなくて…
日々流されて、ただただ時間が過ぎていったのだ。
キミへの熱い想い、失くした夢への燻った想いを持て余しながら流されていく毎日が過ぎていく。
そんな日々の中、流されていくうちにボクは色んな感情を失ってしまったようで…
目の前にキミがいても、何も感じなくなってしまったんだ。
キミへの感情があるうちに、熱い気持ちを伝えておけばよかったのにね。
キミがボクに強請る愛の囁きは、その場しのぎの空っぽな言葉にしかならないから…
感極まって、泣いたりするのはやめて欲しい。