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最強ギルマスの嫁は人気配信者を目指す!
アリアが自宅でギルドの売店用のお菓子を焼いていると、マリナかやってきた。
「アリア!
ジルさんから聴いたんだけど、私たちユニット組んでライバーデビューするのよね?
何かさぁ、私たち魔法は使えるけど魔獣とガチバトルとかあまり経験ないじゃない?
今の状態でダンジョン潜って大丈夫かな?
ライブする余裕あるんだろうか?」
マリナは来たとたんに、思いをぶちまけてきた。
「そうなんだよね。
ただねぇ、強い冒険者だと魔獣を瞬殺しちゃうからつまらないみたい。
私たちみたいにガチの冒険者らしさがない方がいいみたい?
でも、いきなり恐ろしい魔獣が出てきたらどう対処していいか困るじゃない?
その為にも、パミラを連れていけるようにママにお願いしてるとこなんだぁ」
「そっか、パミラちゃんが一緒なら大丈夫ね。
でもねぇ。
弱い魔獣はビビって出てこないからダンジョン配信としては面白くはならないかも?」
「そっかぁ。
どうしたらいいんだろ?
何かさぁ、初配信は自分たちの自己紹介がてらギルドでやろうかって話なんだけど…
せっかくマリナが来てくれたから、私個人のチャンネルでコラボ配信してみない?
女性の作業配信も人気あるみたいだからね」
アリアは、アリア個人のチャンネルを試しに開設したようだ。
「わぁ、いいんじゃない?
配信するなら私もっと可愛いメイクにしたら良かったなぁ。
ちょっと待っててよ。
メイク直すから!
アリアの部屋借りていい?」
マリナは、配信受けする用にメイクし直すらしい。
アリアは気軽に配信を始める事にした。
タイトルは初配信!ミートパイ作りながら凸待ちというタイトルにした。
タイトルを決めてライブボタンをタップすると、ライブがスタートする。
「こんにちは、アリアと申します!
今日は自己紹介がてら、ミートパイを作りながら配信します。
後から、ユニットを組む予定の友人が凸してくれる事になっているのでお楽しみに!」
初めてライブをするはずなのに…
意外と緊張していないアリアなのです。
配信を始めて数分のうちに、何人もの視聴者がやってきて初めましてとコメントしてくれたり、初配信おめでとうとか、初めましてという応援ギフトを投げてくれた。
その他、可愛いねとか、推しますとか…
ケーキやハート、星など色んなものがライブ画面に降っている。
アリアは、ギフトありがとうございます!嬉しいです!応援よろしくお願いします!と固定コメントをライブ画面に貼り付けた。
アリア…意外と慣れてるね?
というのも、母であるミディの配信を視聴した事があって何となく雰囲気はわかっているのだ。
アリアは、視聴者にミートパイの作り方を説明しつつ…
コメントも読み、ライブをまわしていく。
まだ、マリナは凸して来ない…