親愛なるお姉様へ３

親愛なるお姉様へ

お返事くれてありがとう！

嬉しくって家族みんながいる時に、お姉様からの手紙を音読したよ。

読んでる時に、父上の目がウルウルしてたの。

コレッて鬼の目にも涙って表現で合ってる？

母上もいたから、内緒で誕生日に帰ってくる計画つぶしちゃった…

お姉様ごめんなさい！

母上は表面上知らなかったフリをするって言ってたから安心してね。

お姉様が帰ってくる事は、バレちゃったからサプライズパーティーを開いて油断している母上をビックリさせようと思うの。

みんなで手作りの物をプレゼントしようって兄上が提案してきたんだけど、お姉様も何か手作りする？

私は、下手くそな刺繍を頑張ってみようかと思ってるの。

母上は、私にいつも暇なら刺繍をしたらいいわって言うから、私が刺繍入りのハンカチを渡したら泣いちゃうかも？

その後に、私以外の方に贈るにはまだまだの出来ですからね。

厳しく指導しますって言いそうでコワイなぁ…

兄上は、新作の魔導具をプレゼントするつもりみたいだけど、母上が気にいるような魔導具を作れるのか不安しかないんだけど…

兄上ったら、この間も魔導具研究所の屋根を吹っ飛ばして父上からお説教をされていたの。

我が兄ながら、先行きが心配になるよ…

誰か兄上をしっかりコントロールしてくれる人いないかしらね…

毎日のように何かやらかすからヒヤヒヤしてるの。

お姉様からも、兄上に跡継ぎらしい振る舞いをするように言っておいて！

お姉様の言う事は、ちょっとだけ聞くみたいだから。

何か、今回の手紙は兄上のグチばっかりになってしまってごめんなさい。

次回は楽しい話を詰め込みますからね。

お姉様が帰ってくるのを心待ちにしています。

いつだってお姉様の事が大好きよ！！！

ラリアより

追伸:家族も、お城で働いてくれてるみんなも元気にしています。

可愛いレターセットと筆ペンありがとう。

お友達との手紙交換の時に使うね。

そうそう、虹色の卵はまだ何も変化がないです。

変化があったら、また知らせるね。