見出し画像

夕暮れを見て走った話

最近、メンタルの不調から引きこもりになっていた。学校にも満足に通えずゲーム、やってみたかった事などをやりながら何とか心穏やかにしようと過ごしていた。夕方になりリビングのカーテンを閉めようとした所、空が目に入った。
私は空が大好きだ。見ているだけで癒される。
その空が最近見た中で格別に綺麗だった。
思わず写真を撮ったがもっと良く見てみたいと思い家を飛び出した。が、電線や建物があり上手く撮れない。ならばと思い河川敷へダッシュで走った。すぐ夜になる。
夜になる前に写真に収めたかった。
久しぶりに走った。少し右を見ると霞みかかった月が見える。何だか楽しい!
やっと河川敷に着く。ギリギリセーフ。
ちょうど月も見え、しっかりと肉眼で見つつ写真にも収めることが出来た。
だんだん月の輪郭がはっきりと見えるようになってきた。原っぱに座り夕暮れを感じながら空の絵を描いた。有意義な時間だった。
これは俗に言う「黄昏時」なのではと思うとより心が温かくなっていった。
そうして夜になった。
黄昏時が終わってしまった寂しさを感じながら、大好きな月夜の訪れに心躍らせながら家に帰った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?