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夜明け散歩

最近、夜明け散歩にハマっている。
元々散歩は好きだ。
ある日、ネッ友が言った「夜明けの散歩もいいよ」という一言がきっかけで始めてみた。
早めに寝て、3時半に起き、4時に家を出る。
まだ暗いので駅前を歩く。看板だけが明るい。車はほとんど走っていない。
夜風が心地が良かった。
少し肌寒かったが、歩いているうちに自然と温かくなる。それもまた心地良かった。
近くの河川敷に行き、夜明け散歩を勧めてくれた友達と通話をしながら歩く。
どんどん明けていく空。真上に浮かぶ月。
周りには誰も居ない。
叫びながら駆け回りたくなる気持ちをグッと堪えて沢山写真を撮る。
途中、友達と「今横切った犬種が分からない」、「何処を指してるか分からない矢印」、「送ってくれた資料の海鳥と目の前に居る海鳥が全く同じポーズをしている」などなど...他愛もない話をする。
ずっと夜明けでいいと思った。
だがそういう訳にもいかない。
太陽が昇ってきた。
日の出と月を一緒に見られたのが得をした気分で良い。
通話を終え、太陽に照らされながら先程よりも人通りが増えた道を歩く。
もう居なくなってしまった夜を感じながら家に帰った。

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