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これからが欲しい

この写真が撮られたのは2016年の8月。
あれから8年が経つんだな。
この写真の奥には、一人の(まだ)女の子がいる。
頑張って下さい、と書いたのもその子だ。
その当時、「もうたくさんのものを貰ってます」と言われて、そのたくさんのものが何かを確かめることはしなかった。
この8年、たくさんのことがあった。
あっという間だった。
がむしゃらに突っ走ってきたな、と書ければ、少しはかっこよく響くかも知れない。
そうではないから、また生きることってのは面白い。

いま働いている職場では、何人かは、仕事がめちゃくちゃできるひとがいる。
仕事ができるうえに、僕になぜか良くしてくれるひと、叱咤激励してくれるひと、丁寧に教えてくれるひと。
いま少し体調を崩している僕にアドバイスをくれた女性。
それは、例えばストレスを抱えるようなことを言われた時に、僕はそのタイミングではすぐに反応できず、後々まで引きずるし、その引きずり方が落ち込みを伴う。
それは仕事だけの話ではない。
その女性に言われたのは、言い方はとても柔らかく、それでもきちんと自分の考えや思いを伝えること、それをゆっくり学ぼう、ってことだったりする。
ありがたいな、と本当に思う。
確かにたくさんのひとに、僕はもうたくさんのものを貰っているし、それは気付かずに、いままで生きてきた中でもだよな、といまなら思える。

一人で生きようと、一人で生きなきゃ、と無理して、ひとを拒んで、それで結果、無茶苦茶な暮らしを送っていたりもした。
そんな暮らしが終わりに近付いたのが、先に上げた2016年あたりだった。

やはりあっという間だった気もする。
そして当時は女の子だった子が、大人の女性になっていく。
当時、私が50歳になって独身だったら結婚してください、って言ったその子に、その時は笑って、大丈夫、僕にそういうことを言う子、割といるけど、だいたい(30歳になったら、が多かった)結婚してるよ、と笑ったけれど、
僕は彼女のこれからが欲しい、と最近思ってしまった。
彼女がいまどういう暮らしをしているかは知らない。
人づてに、頑張ってることは聞いているし、言付けは聞いたりもする。
ただ、恋愛についてや結婚については、まったく知らない。
そして彼女が例えば結婚しました!って言ってきたら、心から幸せを願って、ただその後、一人で少しだけ泣くんだろうな、なんて思う。
それは決して悲しい話ではない。
だって!この僕に、たくさんのものを、いままで生きてきて、たくさんのひとに貰ってきたんだって、時間をこえて、あの時の女の子がいま教えてくれたんだから。

ただ、もし伝えられたら、あなたとのこれからが欲しい、そんなふうに伝える日がきたらいいな、とも思う。

水瓶座の僕の、水瓶座満月の願掛けを、ここに置いておきます。
今夜は晴れて、夜空が眺められたら、やっぱり同じように願いを飛ばそう!。

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