夏よ、終われ、はやく終われ!
今年の夏は、本当にひどいものだった。
エアコンのないまま、その他の家電もほぼ壊れていき、
LINEをはじめとする連絡手段も消えていき、
僕の耳までいかれてしまった。
先日、友達とカラオケに行く。
やはり大きい音、それも高い音が耳の痛みを招く。
歌自体も歌うどころか!。
大きな音で鳴る音楽が、苦痛や更なるストレスを伴う。
さぁどうしたものかね?。
少しだけ、いつものお店で選曲ばかりしている。
たまにストレスにもなることがあるけれど、
「Gさんが選曲すると、なんだか良い音になる気がします」
そりゃね。
でも、うん、すごーく細かな音の聴きわけはいまちょっと、
できていないと溜息をつく。
気を紛らわせるために、タロット占いをしている。
ただ、出たカードからインスピレーションで、拾っていき、
本を片手にことばを紡いでいく。
「ことばのチョイス、すげーっすね」
そりゃね。
音とことば、それだけしかしてこなかったからね。
でもようやく夏の終わりになり、
まだ映画館で映画を観ることができていない、
映画感の音の鳴りがどう変わったか、
やはり苦痛を伴うのか、
怖い。
けれど、今日たまたま、
DJ HOLIDAYの新しいレゲエのmix CDを聴いていて、
HERE COMES THE NIGHTって曲のことばが、
I CAN'T FORGET って曲のことばが響いたとき、
だいぶしびれた。
それは初めて聴いた真昼の微睡みのなかで、
二回目には流れていったけれど、
その最初の鳴りで、
まだいける、早く夏が終われば、
少しだけ前を向けた。
そしてまた最悪な季節に終わりが来たんだ、と。
新しい小説にもようやくとりかかれるな。
小さな恋のはなし。
思えば、恋ばかりしている。
さ、静かに歌うのだ。
静けさに向かって、語り出すのだ。