わかったんじゃない

わかったんじゃない 思い出したんだ
ザ・クロマニヨンズのあさくらさんしょ
昔仲の良かった女の子がそういえば歌っていたなぁと、ザ・クロマニヨンズをまとめて聴きながら、思い出したんだ。

雑記。多分、レコーディング・デートはもっと前のはずなので、妄想でしかあり得ないけれど、Creepy Nutsの「かつて天才だった俺たちへ」の菅田将暉をフィーチャーしている、日曜日よりの使者とサントラはどうしても、亡くなった方のことについて歌っているように聴こえてしまう。ヒロトさんがどうしようもなくなって自殺を考えていた時に、TVで流れていたごっつええ感じとガキの使いやあらへんでを見て、自殺を思いとどまったこと。二番組とも、ダウンタウンが日曜日にやっていた(今も放送している)、だからあの歌はとりわけ松本人志のことなのだ、という噂を聞いたことがある。どうしても余計な邪推をしてしまい、R-指定のラップのうまさも相まって、しばらくはそればかり聴いている。

ほかに聴いているものであれば、いつか流行ったダブディスコ、ハウスのミックスCDやエレポップ、ERASUREの「The Neon」だったり、Shelterの「Soar」だったり、DJ HOLLIDAYのレゲエミックスCDだったり、ザ・コーラルの「Lockdown Sessions」だったり、待たされ過ぎたブライト・アイズの「Down in the weeds,Where the world Once Was」だったりする。

久しぶりにモリッシーの「you are the quarry」だったりね。やっぱり英語がもっと分かれば、とも思うし、モリッシーのことばは聴きやすいな、とも思う。

とにかく今年の夏は悲惨だった。エアコンが壊れたまま二月を過ごし…氷嚢や冷風機でもしのげず、夜を歩いた。いま家電でまともに動いているのはほぼほぼないかな。このパソコンだって、いつ壊れるかわからない。
でもまだ、生きてら。うん、まだ生きてる。

ここからが本題。
最近、そこまで話したことのない、だけれど、顔は前から知っている酔っ払いに絡まれている。
あるひとには散々、ディスられた。そのなかに、お前は「精神病だろ」と、3,4回いわれた。さすがにムカッとしてそのやり取りはいいかえしたのだけれど。ただ、うんざりしたのは、「精神病」や「メンヘラ」が、あるいは「障害」が、あるいは「セクシャリティー」や「ジェンダー」や「国籍」が…。
そのひとにずっと同時に、「お前はパンクだろ?」という絡みかたもされた。
そうこれは音楽のはなしだ。パンクが、もし僕を突き動かした瞬間があるとしたら、それは、「共有感覚を疑え」というマーク・スチュアートのことばだ。社会が、会社が、学校が、家族が、「そういうものだ」と信じていても、自分がどうしても納得できなかったら、とにかく考えること。僕がパンクから学んだのは、そういうことでしかない。あるいは、セックス・ピストルズのアメリカでのラスト・ツアーでのジョニー・ロットンのひたすら醒めた目でしかない。

別の方には、「きみはこの街の音楽シーンの真ん中にいるよね」と、3時間のわけのわからない嫌味なことばを投げかけられ、ちょっとだけムキになっていいかえしながら、ずっと考えていた。「シーン」というものがあるとして、なさそうだけれど、僕はその「シーン」というものに所属したことはない。それはずっと、子供のころからそうだったように。僕はずっと独りだったし、それはこと音楽に関していえば、いまだってあまり変わらない。

でなければ、DJとして呼ばれたBOOGIETOWNで、煙草を吸っていたら、悪意のある酔っ払いに、狭い喫煙所でガンガン、身体を当てられて、でもどうすることもできずにいるなんてことが起こるわけはない。

これは誰かを晒したくて書いているわけじゃない。
ネタンダーズとエゴラッピンのクアトロでDJをしていた時の、DJ自体はへこむ出来だったけれど、いまだって覚えてる。二人組の幼い女の子たちが、DJブースで「DJって楽しそうだね」「あんた、やりなよ」ってにこにこしながら会話をしているのを尻目にDJしていた時のこと。ほとほとうんざりしながら、でも僕を支えているのは、そんな二度と会うこともないだろう、でも絶対に忘れちゃいけない優しいひとたちのことばや、笑顔や、光景なのだ。

確かに、僕もまた、20代30代を通じて、ひどかった。絶対にひとを自分が傷つけてしまう可能性を、傷つけたことを忘れてはだめだな、と思う。だけど、本当に守りたいのは、そして僕がいたいのは、そのような優しいひとたちのいる場所だということ。

耳の状態も精神的にもちょっと苦しいけれど、相変わらず音楽を聴いている。そして、小説をまた書き始めた。その次だってアイディアはある。希望も絶望も喜びも悲しみも痛みや傷や、それだけじゃないこまやかな感情が溢れてて、でもちょっとだけ希望が多いような、そんな小説を書こうと思う、いま現在。

ここまで読んでくださった方がいらしたら、どうもありがとうございました。xoxo

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