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ただ、祈る。穏やかな日々を。

本来なら、この二日間は旅行に行ってくる予定だった。ただ先月真ん中辺りから、精神的に調子を少し崩していて、旅行をキャンセルさせて貰った。

先週末、ずっと自分には課題だった仕事、実はこれができなきゃ、仕事を辞めようと割と追い込まれていたってのもある。
その課題だった仕事後、
決してうまくいったわけでもなく、
できるようになったってわけでもないけれど、
少しだけ、やっていけそうだ、と思った。
ふと数ヶ月前に全く自分が何もできずに、
悔しくて、夕方から泣きながら歩いた道を、
ようやく見上げた。

そうやって少しずつ、なんとかやっていけそうだな、を増やしていくしかないな、と思う。
すぐに自分をしばる自分とも仲良くやっていくしかない。

それから、ようやく一冊だけ、小説を読んだ。
いまは体力も時間も、物語に割く割合が減ってきていたんだけれど、
本屋さんで並べられた、町田そのこさんの
「わたしの知る花」を買って、一晩で読み切った(最近、だいたいの小説は途中で止まってしまう)。

最後の章、翌朝の明け方になって、読み進めていくうちに、涙が止まらなくなった。ひとり、部屋で過呼吸になるくらいに嗚咽しながら、読んだ。

ひとがひとを思いやること、愛すること、
それが恋人や家族であっても、
たった一言の言葉やそれを聞いて返す言葉や仕草だけで、
ひととひとはすれ違ってしまう。
傷つき、傷ついて、離れてしまう。
けれど、それだけでは決してない。
真摯に自分と愛する相手や家族とを思い、
向かい合おうとして、
赦そうとして、必死になって生きていく。
その有難さ、難しさを思う。

とても儚くて、愚かで、愛おしい。

少し寝て、朝から、六本木にある出雲大社の東京分祠ってところに行く。
出雲大社(僕は地元が島根なので)に呼ばれた気がした笑。
そこで、島根弁が混じる方と少し話したりして、
懐かしい気持ちになりながら、
願いを伝えに行ってきた。

自分の不安や不安定さは確かに、
僕を時折、立ち止まらせる。
それをなかったことにするよりは、
深呼吸をして、空を眺めようと思った。

また始まる一週間…一ヶ月…、
穏やかに過ごせること自体が有難い、
難しいことだからなおさら、
好きな誰かが、僕と繋がってくれている誰かが、
どうか穏やかに過ごせますように、
ただ祈る。

それでも次に旅をするのは、新婚旅行が良い、
などと妄想する笑くらいには、
元気になってきた!。

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