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そんなに綺麗に生きてきたわけじゃない、を手放す

2022年が終わる。
特に下半期はずっと仕事ばかりしていた。
朝4時半には起きるようにして、
一枚だけiTunesでアルバムを聴いて、
6時前には通勤電車に乗る。
7時過ぎには仕事をはじめて、
17時まで休みもほぼなく、
走ってきた。
ようやく睡眠をしっかり取れるようになった。
(小学生から不眠症だった)

介助の仕事について、5年。
自分のペースに合った会社を見つけたし、
再来年には介護福祉士の試験という目標もある。
ようやく、高校も大学も首になって、
免許もない僕に、きちんと頑張ってきたよ、
と思える資格が取れそうだ(もちろん資格があれば良いってものではないけど)。

介助、それも障害を持った方の介助、というと、ちょっとしたバイアスがかかる。
聖職、みたいな。
誰にでもできる仕事じゃない、といわれて、
そうかなぁとずっと思ってる。
(支援の内容に抵触しそうだから、それ以上は書かないけれど)僕にとっては、ただ、
この仕事が、というより、ひとと関わる事が、
好きなんだな、とただただ思う。
この仕事をはじめてから、
そんなに綺麗に生きてきたわけじゃない、
とずっと周りのスタッフや、この仕事をしてると聞いて、やっぱり誰にでもできる仕事じゃない、と言われて、
ちょっとそんなふうに自分を縛ってしまっていた。

それもどうやら、気付いたら手放していた。

44年間、生きてきたなぁとただ思う。
自伝でも書けば?なかなか面白い人生を歩んでるよね、
と友達に言われる。
そうかあと笑い、彼女と会ったら常に自分の調子がいまどんなか確認できるから、いま人生でいちばん調子が良いなぁと帰り道、振り返る。
それから、自伝、書いていた!と思いあたる。
忘れていた8万字!。

だけど、これからを書きたいといまは思う。

今年はライブに行ったのは、THA BLUE HERBが4回、麓健一さんが1回(もう1回は体調を崩してキャンセルしてしまった)。
そのどれもが素晴らしいものだった。
特にTHA BLUE HERBの渋谷クラブクアトロ、2デイズはセットリストがやばくて、
2日目、いまこの時がずっと続けば良いのになぁと思った数分後、BOSSがそう呟く。
(そういう曲がある、丸ごとその曲をやる事は
なかなかなさそうだけれど)
その時にSEでかかっていたのもE2-E4のたぶんリミックスされたバージョンで、その曲はその曲名にも触れられている。
それを作ったマニュエル・ゲッチングが鬼籍に入ったのも今年だった。

久しぶりに、DJ機材を友達の家で触って、それがめちゃくちゃ楽しくて、
DJを再開するつもりだ。
もちろん彼と、彼ら彼女たちと。

来年はDJもやって行こう。
小説もいよいよ自分から離れたところ=自伝的なものではなく、書こう。(何作か書いた自伝的要素がないものが、これ)

いまでも好き。

最近、詩は書けてないなあと空を見上げる。
僕には詩、ポエムって凄く大切。
ポエマーってバカにされるようなニュアンスもあるけれど、
ポエムってやっぱり面白い。
それはなぜか僕の中では空を見上げるのと繋がっている。

音楽はずっと聴いている。
例えば、

KANDYTOWNのこの曲。
マイクリレーの楽しさを久しぶりに味わう。

それから、

きのこ帝国はあまり詳しくないけれど、
このメロディーって凄い!といまだから思う。

相変わらずいつものバーでBGMをかけていて、
それはそれで楽しい。
そのバーでかけていたら、気付いたらみんな歌うようになったのが、

普段、聴いてるだけじゃない音楽もかけるけれど。
自室なら、いまもテクノやハウスだし、
久しぶりにクラブにも行きたいなあ。

ZORNはやっぱりライブ、それもワンマンで見たい。


小説は全く読めなかったけれど、
王谷晶さんと李琴峰さんに出会い、
ちょっとずつまた読みはじめてる。

映画もいま数えたら40本弱しか観ていない…。
ただ最近観た、「バルド、偽りの記録と一握りの真実」はいちばん好きな種類の映画だった。たぶん何回か観ることになる。
例えば、「リアリティのダンス」「エンドレス・ポエトリー」のように。
観ているうちにイマジネーションが広がる。

あとは、ルッキズムやマンスプレイニングやジェンダーの本をたくさん読んでるかな。介助や障害者福祉の現場と繋がってくるから。
だから割と昔のこのnoteの自分の文章も、
いまはなし!ってところがあるけれど、
その思考の変遷の過程を、
自省も込めて残しておきます。

まとまらなくなってきた。
今年も楽しかった。
いま、キラキラしてますよ!と友達が言う。
嬉しいと思う。
美しさを感じられる心。
美しいと思える風景。
それから不意に気づく愛。
こうして生きてこられたし、
こうやって生きていく。
来年も、またその先もずっと。

今年、最後の一曲は何にしよう?
ずっと不安定だった僕は、
中村一義さんの、「君にとって私はどういう存在でしたか?」をずっと尋ねたかった。
だけれど、いまはもうその欲望はなくなったかな。

ありがとうございました!
またね!

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