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評価⭐️2の激ヤバホテルに泊まったけど、期待値調整して耐えた話

2023年11月 某日
学会発表のために後輩と2人で東京に遠征してきました.
そのときにあった面白かったことについて書いていこうと思います.

いきさつ

東京に行く前日,ちょっとしたハプニングがありました.
結構前から,ホテルの一部屋を2人で予約していたんですが,その部屋にベッドが一つしかないことが前日に判明.(完全に僕の予約ミス)

後輩(男性)に,「男2人でひとつのベッドはきつい?」って聞いたら,ちゃんと「いや〜きついっすね〜」って感じだったので,後輩はそのホテルにそのまま宿泊してもらって,僕は急遽別のホテルを予約することに.

(この時,もうそのホテルの部屋は満室だったので,別のホテルを慌てて予約することになりました.)

予約した後に気づいたんですが,この前日に慌てて予約したホテルがGoogleで星2の激ヤバホテルだったわけです.すでに予約していたんで,キャンセルするとキャンセル料が発生してしまうため,仕方なくこのホテルに宿泊することを決めました.

予約した後で気づいたホテルの評価

レビューの抜粋

-  最悪最低これなら山谷の簡易宿舎の方がまだましかも?
-  凄いよ、ビックリしました。3000円が妥当な値段と考えます。
-  全て最悪でした。
-  もう絶対泊まらない
-  いやまぁ凄かった 笑
-  格安宿に慣れている人でないとハードルが高い物件です。

Googleのレビュー

これだけでなんかヤバそうな匂いがぷんぷんしてきますよね.
不安な思いもありましたが,そんな思いとは裏腹に,
逆にちょっと楽しみになってきている自分がいました.

「こんだけ評価が悪いホテルって実際どのくらいひどいんだろう?」
「レビューの情報ってほんまなんかな?俺が見定めてやろう.」
くらいのテンション感になってましたね.

ホテルの激ヤバポイント

実際に泊まってみて,確かにやばかったところをランキング形式でまとめます.

第3位:「ベッドが小さい」

部屋

まず部屋に入るとこんな感じでした.
「中は思ったよりきれいだな」って思いました(卓郎並感)

まあ部屋にトイレがないこととか,洗面台がないこととか,希望ヶ峰学園みたいに板が打ち付けられた窓とか,電話ボックスみたいなシャワールームがあることも十分やばいんですが,部屋でなかなかやばいのがベッドの小ささです.

ベッドはおおよそ正方形の形を形をしていますが,一辺が大体170cmちょっとと小さいです.(僕は大丈夫でしたが,)身長が高めな人は普通に足が当たるかと思います.

高身長の人は,対角線上に寝るしかないですね.一辺が√2倍された長さになるので.いや〜三平方の定理を習っていて良かったですね(投げやり).

直角二等辺三角形の辺の比

第2位:「ウサギ小屋みたいな鍵とトイレみたいな鍵」

さて,このホテルでなかなかやばいのが,鍵です.ドアの内側はこんな感じでトイレのように回せるタイプの鍵になっています.

部屋の内側の鍵

このタイプの鍵のやばいところって,外側にコインを差し込める溝があって,10円玉とか使って回せば外側から解錠できてしまうことです.(つまみの裏側に鍵穴があるとかではなく,ほんとにトイレの鍵と同じ鍵です.)セキュリティのセの字もないです.
ただ,この問題はホテル側も把握していたのか,全ての客室のドアの溝はほじくり返されていて,コインを差し込んで開けるようなことができないようになっていました.申し訳程度の対策すぎる.(その写真だけ撮るの忘れた.)

ただ,内側からの鍵しかなかったら,外出できませんよね?
なんと,このホテル,部屋にもう一つ,鍵がついてます.
さっきのは内側から閉めるときに使う鍵.加えて,外出するときに使う用の,外側から閉めるときに使う鍵がついています.それがこちら.

部屋の外側の鍵

「いやこれウサギ小屋の鍵やんけ!!!」
小学生のときに飼育員だったから見たことあるやつ!
蝶番を固定することでドアが開かなくなるような鍵.蹴り破れそう.セキュリティのセの字もない(2回目).

部屋に荷物をおいての外出はなかなか不安なものがありました.また,女性は1人で宿泊すべきではないと思います.


第1位:「TOREの壁の間ぐらい狭い廊下」

鍵がもうなかなかこのホテルがやばい所以だと思うんですが,それよりもインパクトが大きいのが,廊下です.こちら.

廊下

いや,謎解きバトルTOREの壁の間か!!!!!
鉄球の試練クリアした後に走り抜けるやつか!!!

謎解きバトルTORE 壁の間

目を疑う狭さです.思わず爆笑しました.もちろん,一人分の大きさギリ無いくらい狭いし,人とすれ違うのは絶対に無理だからどっちかが諦めるしか無い.スーツケースもそのままの向きじゃ通らないから横向きにしてカニ歩きで客室の前まで移動してました.(おそらくなんかの法律に違反していると思われる)

この体験を通した学び

学会発表よりもこのホテルの方が面白かったです.
この体験から得た学びは下記の2つです.

1.
レビューの評価は概ね正しい.インターネットが普及して,ユーザがレビューを書き込むようになったことで,ユーザ体験の悪い商品・サービス・施設はどんどん淘汰されていく流れにあると再認識した.今後何かにお金を払うときは,前もって他人のレビューを参考にしようと思った.
2.
期待値調整をすることはメンタルを守る上で重要である.結果として評価通りの激ヤバホテルであったが,事前に「どんだけやばいホテルなんだろう」というメンタルで臨んでいたため,そこまでガッカリはしなかった.むしろ面白かった.「ちゃんとしたビジネスホテルに行く」という気持ちでこのホテルにチェックインした人は,ひどくガッカリしたことだろう.期待値との差分が大きいほど,失望は大きくなるものである.よって,事前の期待値調整はポジティブな人格形成において有用なテクニックである.

ちなみに,朝食はもちろんこのホテルにはついてないので,後輩が宿泊しているホテルに朝イチで乗り込んで,朝食だけは後輩が宿泊しているホテルで食べました.(後輩が宿泊している方は,2人で宿泊したことになっているので,僕にも朝食を食べる権利があります.)

後輩が泊まっていたホテル,朝食がおいしくて感動しました.あと,部屋にオートロックがついていて感動しました.どうやら,底辺を知ったことで感動の閾値が大きく下がったみたいです.

総合的に見て,とてもいい経験になったと思います.
終わりです.

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