【SS】先立つ後悔の話(2011/03/26)
明るい未来が見えなさそうな、囚われ男な独り言。
超絶短編もしくは散文詩。
愛していると言ってくれ——
あの娘は私を好いてくれている。
そして私はその子のそれ以上にあの娘を思っているつもりだ……
この両通じの情に恵まれることは幸運極まりないこと。この期に及んで不平を唱えるつもりは無いが、私はこの幸運に恵まれたと同時に破滅の未来に取り囲まれたのだ。
確実に訪れる別れの日……刻々と近づくそれを前に、私はあの娘に触れたくて堪らない。
触れてしまえば余計に別れが辛