『あなたのために』の呪い
私が幼い頃 母がよく言っていた
『あなたが大きくなるまでは、お母さん頑張るから』
自分を鼓舞するための言葉
そして、紛れもない私への愛に溢れた想い
ただ、娘の私からはとても“しあわせ“そうに見えなかった母
もっとお金があったら…
もっといい人と結婚していれば…
もっと自分の人生を楽しめていたら…
そうできないのは【母親】であるせいだと
母のしあわせの足枷になっている…
私はいつからか自分の存在が母の邪魔になっていると感じていた
もちろん母はそんなことは言わないし
いつも笑っていたけれど
辛い思いをしていることも私にはわかっていた
自分がいなければ、母はもっと自由にしあわせになれるのに…
『あなたのために』
本当にそうだろうか。。。
本当に娘のためにしていた我慢だろうか
変わることを拒んだ言葉だったんじゃないのか
諦めることの方が、変わることよりずっと勇気が必要で
自分を理解しなければ行動はできない
人は自分という人間を理解することに恐怖すら覚える
そこにあるのが間違いなく『愛情』だったとしても
その愛の深さを伝える手段だったとしても
『あなたのために』なんて言葉で伝えるのは利口ではない
それは‘呪い‘となって相手を縛り付ける呪縛になる
愛情を伝えたいと思うなら
自分が辛く苦しい思いをしても構わない。というより
あなたの存在がいかに自分を幸せにしてくれているかを
伝えることの方がずっと賢明で
今後の関係にもいい効果をもたらせてくれる
愛はまっすぐ伝えるべきなのです☆