再び、茜い季節へ。
ほんのりと秋の匂いがする、
「恋人の匂いがだめになったら、もうお終いだよね」
大概の人なんて無臭だと思ってて、その中でも密接に関わる人の匂いなんて気にしたこともない、でも知り合いがこんな風に言ってて凄く頷ける話だった、同じ日々を共に過ごしてく中でこの人の匂いが駄目かもって一度してしまったイメージは払拭するのに時間がかかる、払拭できないかもしれない。苦手意識を持ったその日から、苦手のイメージは頭に鮮明で、ましてや匂いが苦手になったら、一緒にいる時間は苦痛へと変わるに決まってる。