![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144753416/rectangle_large_type_2_590bdaf33d30bf8b5d69cba5c34a23d9.jpeg?width=1200)
ペンは剣よりも強いのか
連続性などあってたまるか
昨日の今日でこれである。
「ツイ廃の悪いとこ出てるよ〜?」って思ったそこの人、ありがとう。ぐうの音も出ないからね、こっちは。
ブログは平成の世に絶滅を迎えたとばかり思っていたので、いざ自分がブログを書く段になって「Twitterで良くない?」と禁忌のセリフを口にしながらおっかなびっくり最初の1本を書いた前回。「まあこんなものか」と思いながらあがってきた他のメンバーの記事を読んだ。
なんだそれは!!!
楽しそうなことしてるね!!!
私も自己紹介したい!!!!!
このままだとペンギンが本体だと思われてしまう。
あながち間違ってはいないが、実際の書き手である人間の私には果たさねばならぬ説明責任があるのだ。
目次を作ってみたいという目標は達成された。
本棚の山椒魚
自己紹介をしたければ本棚の写真を晒せと聞いたことがある。本棚には所有者の趣味だけでなく価値観や人柄が全て表面化してくるらしい。
![](https://assets.st-note.com/img/1718944431591-zgwnb1cNKC.jpg?width=1200)
なお、これで全体の約4分の1である。
私は典型的な「積読に潰されて死ぬタイプ」なので、家中に本が散らばっている。本棚の数は一生足りず、断りきれなかった書店でもらえる紙カバーが山積し、どこかの山椒魚のごとくぎちぎちになって出てこない本がたくさんある。
こんなものを人様にお見せできるかといわれれば胸を張ってできると答えられるのだが、人様のお時間をドブに捨てているだけだと指摘されればその通りですと首肯するしかない。ここで登場するのが「名刺代わりの10冊」という便利ワードである。
要するに、自分史に刻まれた10冊のご紹介をもって、自己紹介にかえるのである。名案だ。よしやろう。
①『銀の匙』中勘助
:出てくる言葉が全部綺麗。棺に入れて欲しい。
②『恐怖の谷』コナン・ドイル
:1冊で2度美味しい。私の初恋はホームズです。
③『きまぐれ博物誌』星新一
:この人本当に未来から来たんじゃない? って思う。
④『バイバイ、ブラックバード』伊坂幸太郎
:絶対みんな星野ちゃん好きになるよ。絶対。
⑤『四畳半神話大系』森見登美彦
:こんな大学生活を送りたかった!!!!!
⑥『ジョーカー・ゲーム』柳広司
:人の勧めで読んだ本の中で1番面白かった。
⑦『白昼夢』江戸川乱歩
:「怖い」ってこういうことだろ。
⑧『蜜蜂と遠雷』恩田陸
:「これ絶対本屋大賞とるよ!」ってニコニコでこの本を手渡してくれた先生との大事な思い出も含めて。
⑨『山月記』中島敦
:高校の授業中に鳥肌が立った。「読解」ってこういうことだったんだ、って思った。
⑩『夏への扉』A.ハインライン
:タイムパラドックス警察の私も大満足です。
本当は「江戸川乱歩全部」とか書きたかった。
ゆるして。
本で人を殴るな
言うの忘れてたんですけど私って話長いんですよ。
悪いね!
「ペンは剣より強し」とはいうがどうなのか。
確かに現代社会において、ペンは剣よりも入手しやすく廃棄も簡単かつ持ち運びも容易なので、凶器としては遥かに優れているといえるだろう。しかし強さとはそのような戦闘力もとい凶器力で測ってよいのだろうか。
ペンとはものを書く道具である。剣ではものは書けない。これら別種の道具を同じベクトルで測ろうとすることがナンセンスであり、こうした考えが本で人を殴る不届き者を生み出すのである。誠に遺憾である。
ペンの強さを決めるのは、ペンを持つ人間である。
ペンを持つ人間は、剣を持つ人間に斬り殺される前に廃刀令の書類にサインができる。摘発もできる。脅迫もできる。遺言書も書ける。ダイイングメッセージも遺せる。事切れる寸前に相手の足首に刺して一矢報いることもできる。
ペンは何でもできる。
ペンを使おうと思う人間がいる限りなんだってやれる。
なんなら本だってペンから生まれている。本で人が殴れるのは本が強いからではなく、人を殴れるほど分厚い本を生み出したペンを持つ人間が存在するからなのだ。
ペンは剣より強いのか。
答えとしては、「お前がペンを強く使え」。
ペンを強く使うにはどうするか?
筋トレしてもいいんですけど本質はそうじゃない。
文字を読んで書いて、ペンを普段からよく使うこと。
ありきたりだと思うかもしれないけれど。
伝家の宝刀だって100年に1度しか使われなかったら、錆びるし使い方なんて誰も覚えてないでしょ? そういうことです。
自分の中に言葉がなければペンは何も生み出してくれない。ペンを、本来の役割を全うさせずに凶器としてのみ使い、その生涯を終えさせるのは勿体ないだろう。
それでもやっぱりどうしようもないことはあると思うので、その時はいつものように、ペンを相手の目の前でピカッと光らせて全部忘れてもらいましょう。
ペンは強し。
おしまいに
こんなに長い文章を計画もなく書き連ねたのは久しぶりです。でもそんなに面白くならなかった。
昔の自分が書いた文章ってなんであんなに面白いんだろう。不思議。
不思議といいつつ原因はわかりきっていて、昔の方が本を読んでいたし文章を書いていたから。最近はもうろくに漢字も書けなくなっている。
スマホよりペンの方が軽いのにね。
もうしばらくは真面目に書きます。
面白い文章が書けるようになりますように。
おしまい。
いいなと思ったら応援しよう!
![おおみや](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144710974/profile_c611f435f3b5c3df64ec66448428d10d.jpg?width=600&crop=1:1,smart)