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TOP5とか選べるわけがない Part2

現在絶賛全国ツアー中のASIAN KUNG-FU GENERATION。「ファン感謝サーキット」という名前の通り、北は北海道から南は鹿児島まで、日本全国23都市をめぐる全23公演(+追加公演?)の超特大ツアーである。
君ら結成28年だよね? キャパとスケジュールが駆け出しの地下アイドルのそれだが???

これに先駆け8月、アジカンは横浜にて2日間の「ファン感謝祭2024」を開催した。そしてこの日に演奏する曲目を、なんとファン投票で決めるという特別企画までおこなわれた。
このファン投票はライブに行かない人でもすることができ、また毎日1回3曲ずつ投票できるので、地道にぽちぽちし続けることで愛が伝わる……かもしれない。

残念ながら私は今回の感謝祭・ツアーともに参加できない。しかしながらちゃんと投票だけはちまちましていた。ということで今回は、私がアジカンのどの曲に投票していたか、メインの6曲をご紹介しようと思います。
それではれっつらごー。

ファン投票の最終結果はこちら☟


1.アフターダーク

収録アルバム:ワールド ワールド ワールド(2008年)
最終順位:47位

私がアジカンを「か、かっけ~~~!!!」と思ったきっかけ……というか、初めて聞いたアジカンの曲である。

(※嘘。正確には「ワールド ワールド ワールド」なのだが、あれにはほぼ歌詞がない。当時の私はインスト楽曲だと思い込んでいたので今回はノーカンで……)

セカオワ・ゲス乙女・サカナクションみたいな感じで暮らしていた私にとって、おじさんの奏でるザ・ロック!みたいな音楽はある意味、新境地だった。
その衝撃と思い出も含めて、今も一番大好きな曲である。

2.荒野を歩け

収録アルバム:ホームタウン(2018年)
最終順位:54位

森見登美彦・原作のアニメ映画「夜は短し歩けよ乙女」の主題歌である。
私はこの映画を公開初日に見に行った。人生初・ひとりで!

私にとってこの映画は、森見登美彦×アジカン×中村佑介という、大好き3拍子が揃ったトンデモフルコースみたいなものだった(のちに星野源に引っかかり4拍子となる)。
それぞれ独特な3組の個性がお互いに殺し合うことなく共存し、結果原作の「オモチロイ」ファンタジー空間をスクリーンに持ち込むことに成功した。

アジカンの楽曲は時折、強いメッセージ性を持っている。しかしこの主題歌は、良い意味で力が抜けているような感じがする。
黒髪の乙女が夜の京都に繰り出して、まばたきする間に人ごみに紛れて遠ざかりながら、それでも人知れずどんどん歩いていく。そんなイメージがこの曲を聞くたびに思い浮かぶのだ。

3.アネモネの咲く春に

収録アルバム:ランドマーク(2012年)
最終順位:64位

私が……というか父親「も」好きな1曲。私の運転中にこの曲がかかると、問答無用でカラオケ大会が始まる。母、ごめん。

この曲についてはVo.後藤正文さんが、ブログにて詳しく解説してくださっている。歌詞は、東日本大震災と原発事故の後に書かれたものだ。

この「言葉にならないものを言葉にするためにひたすら言葉を費やす」という感覚が好きである。
手紙というのは、相手が存在していながら自分一人で書き上げるという孤独な作業だ。思索を伴うからこそ、主人公は「皮肉だけを綴」り続け、小難しい言葉や真理のようなものを書き並べてしまう。だが、3通目の手紙の最後だけが「コーヒーは今日も苦いです」という感想で締めくくられている。これは、もう相手がいないにもかかわらず日常が続いていく現実を受け入れたことの表れではないかとおもう。もしくは、思考の隙間に漏れ出た溜息のようなものか。

歌詞を見つめながら、うーむと考えさせられてしまう。そんな一筋縄ではいかない感じがするところが好きな1曲。

4.ワールドアパート

収録アルバム:ファンクラブ(2006年)
最終順位:7位

これが聞きたくて「ファンクラブ」を購入したと断言できる。ラジオで流れてきたこの曲に一目惚れ。居ても立っても居られず、その日のうちにAmazonさんでぽちった。
初期Gotchは音割れシャウトみたいな歌い方をすることがあるのが特徴的。疾走感があってかっこいい。あとこの頃のアジカンと「六畳のアパート」の相性が良すぎる。四畳半でもいいけど。

5.稲村ヶ崎ジェーン

収録アルバム:サーフ ブンガク カマクラ(2008年)
最終順位:107位

どこがサビ???
陽気で軽快な感じがするので好き。(おそらく)真サビの裏でイントロと同じギターリフが使われているところとか。テンション上がりっぱなしで夏っぽい。
ちなみに私はこのアルバムの影響を受けて、「江ノ島電鉄の全駅で下車する」という阿呆企画を決行したことがある。そのときの稲村ヶ崎の駅舎と周りの景色が何となく気に入って、今でも好きな駅のひとつになっている。

ちなみに「稲村ジェーン」は知りません。

6.All right part2

収録アルバム:ランドマーク(2012年)
最終順位:75位

英訳できない日本語詞が大好き人間にぶっ刺さりの曲です。どこが?それは歌詞を見てのお楽しみ。
ゲストボーカルにチャットモンチーの橋本絵莉子さんが参加している。声がかわいい。それも相まって全体的にゆる~い雰囲気の曲になっている……と思う。All right!って感じ。なぜかPart2なあたりもゆるいし。くすって笑って踊れる曲も、いいよね。

朝 居間のソファの肘掛け うずくまる猫と
エディという名の犬の模型 起き抜けにコーヒーを注いで

加糖 嫌うビターな言葉 苦し紛れの嘘
気怠い午後に別れを告げ 心を解き放て

口ずさめよ オールライト

All right part2

以上、私が主に投票した楽曲たちです。他にも色々ありますが、まあ1日に3曲も投票できたらあっちこっち入れてみたくなるのは人間の性ということで……。

私は古参ファンではないので、ライブでどの曲が定番とか、最近はこの曲やってないとか、ファンの中ではこの曲が人気とかはよくわからない。でもTwitterを見る限り、多くの人は投票結果に満足したようだ。暇があったらランキングを分析してみるのも楽しいかもしれない。

結論:アジカンはいいぞ!


おしまい。

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おおみや
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