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死に損なった私と死にたいあの子

ここ最近人と衝突してばかりだった。親とも友達とも言い合いになる日々。なんのために生きているのかわからなくなった。「これならあの時死なせてくれても良かったじゃん」と本気で思っていた。

そんな時、大好きな子がODで死のうとしてた。正直腹が立った。ODのせいで死に損なった人間を見てODで本気で死のうと思っているところが意味がわからなかった。嫌味なのかと思った。でも、何よりもこんなに色んな人から好かれているのにそれすらわからなくさせる精神疾患に腹が立った。

精神疾患さえなければ、私もあの子ももう少し普通に過ごせるかもしれないのに。こんなに苦しまなくて済むかもしれないのに。死ぬなんて考えなくていいかもしれないのに。  

その子が死のうとする時、ずっと私は何も言わず他の人にヘルプを出していた。私なんかが関わったら余計死ぬ勇気を持つかもしれないと思っていたから。でも、もう怒りと焦りと悲しさと…色んな感情でそんなこと考えていられなかった。

気づいたらその子にDMとリプを送っていた。
我に返って「やらかした…」と思った私はすぐに垢消しした。そしてその子と仲のいい人に電話をかけ朝の5時に叩き起した。今思えば超迷惑な話だが焦っていてそんなこと考えられなかった。というか、前日その2人は遊んでいて、なんならお泊まりでもしてるんじゃないかと勝手に思っていた。そう思っていたかった。一緒にいて欲しいと思いながら電話をかけた。

その人からその子に電話をかけたら繋がった。安心した。しかし、それだけで終わらなかった。

なんとその子から伝言を頼まれてると言われその子と仲良い人が私に5枚の画像を送ってきたのだった。何を言われるのか怖かった。しかし、見ると優しい言葉が並んでいた。死なないで欲しいこと、関わってもらって構わないこと、通信制大学のことが書かれていた。嬉しかった。まず人から死なないでと言われたことが嬉しかった。ずっと言ってもらいたかったのに誰からも言ってもらえない言葉だったから。それを大好きなその子に言って貰えたことが何よりも嬉しかった。

そこから私は返事を書いてすぐにアカウントを復活させた。するとその子からリプが来た。嬉しかった。

まだ関係が修復できたとも思っていないし、これからできるとも思ってない。でも、その子が頑張ろうとしてくれていることが何よりも嬉しかった。

精神疾患の病名は違うかもしれないけれど、少しでも役に立てることがあるかもしれないからいつでも頼って欲しい。死にたがりの2人だけど、変な関係の2人だけど、一緒に死にたくならない未来をつくれるように、ゆっくりやっていこうね。大好きだよ。死なないでいてくれてありがとう。関わってくれてありがとう。

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