瀬場拓郎とヴァシリのRAFT漂流生活:5
前回は熊の支配する島、バルボア島とキャラバンタウンを攻略した。
海上都市タンガロア
次のステージが見えてくる。何だあれ。
うおっ、なんかスゲーSFチックな建造物が現れたぞ。すげぇ!
「ヴァシリ! すごくね? あれすごくね!」
「うるさい、俺は今忙しいんだ。悪いが一人で行ってきてくれ!」
ノリの悪いヴァシリを放って、入口を探す。あのドッグみたいな場所がそうらしい。
行ってやるぜ!
水密ドアを開ける。
なんだかバイオショックを思わせる風景だ。
暗い通路を進んでいくと見覚えのあるシルエットが! それは紛れもなく―――
ネズミだ!
カフェテリアへ向かう。カフェテリアと言うか、研究所っぽいけど。
発電機のパーツを拾いつつ先へ進む。
発電機を発見。
起動。
ファー、っと煙を吐き出す発電機。で、どうなるんだ?
あっ、これを動かすのか。
おお、パスルゲームだ。
操作性が面倒だ! いちいちボタンを照準して押さねばならん。
クリアして突き進む。
梯子のハッチを開けると水が流れ込んできた!
通路が水没していく。パニック!
完全に水没してしまった! あ、でも上に空気がある! 助かった!
そんなこんなで水没前には行けなかった梯子を発見。
プランテーションへ!
プランテーションを発見。
電流が流れている! なんか初期のPSを思わせるエフェクトだ!
プランターを飛び移って先へ進む。
途中でテープを拾う。絶縁テープだろうか?
やっぱりそうだ。被覆するのに3つも必要らしい。1つでも結構な量あったぞ? 不器用か。
バナナがなってる! もぎとろう。
被覆したいがテープが無い。かまわず先へ行く。
地上だ!
おお………。
すっげー………。
男性器確認できず。
明るいサイバーパンクって感じの町だな。雰囲気がいい。これで狂ったロボットでも出てくるとありがたいんだが。
いた。いや、まだ狂っていると決まったわけじゃない。頭に「HELP?」と顔文字付きで表示しているし友好的なのかも………と思ったらスタンガンで攻撃された! やっぱ狂ってる!
ロボットがうようよいる! やっぱ怖い! この町!
開かないと思ったけど、試しに操作してみたら開いた。
これでいかだにショートカットできるようだ。
町を探索する。色々な店がある。
逃げてばかりではらちが明かないので、ロボットを倒す。するとキーカードが手に入った。
キーカードで家屋に浸入できる。略奪だ!
エレベーターでは上品な音楽が流れていた。
ほーう。
いい部屋じゃない。
割れた窓から屋上へ。
高い。
別なビルも登ってみる。
また出た! 持ち上げて肉をとろう。
オフィスビルだ!
テープを発見する。今更!
タンガロアトークンを発見。
こいつは自販機で使う。ピアノ欲しい!
封印された扉。マチェーテで切り開ける。何を封印しているのか楽しみだったが、ちょっとした物資の他に特に何もなかった。
壊れた手すりと半開きの扉。トム・クルーズ的アクションを要求されている! いやいやいや、怖くて出来んよ!
あのジップラインで中央に聳え立つ塔に侵入すればいいと思うが、方法が分からん。ひたすらに町を彷徨う。
位置的にはこの建物に入れればいいんだが、張り紙があって入れない。
いや待て、よく見ると『プランテーションエリアのエレベーターを使って下さい』と書いてあるぞ!
教訓:注意書きはちゃんと読もう。
配線をシールする。あの建物群にテープがたくさんあったのはそういうわけなのね。
エレベーターを発見! 上へ!
賑やかな部屋に出る。
誕生日パーティの形跡がある。あまり時間が経っていないのか、ケーキがそのままだ。腐ってもいないし、カビが生えてもいないのがかえって不気味だ。何で出来ているのだろう。
ジップラインに到着!
ぎゅーん!
梯子に登って塔の中に侵入。エレベーターで地上へ戻り、内部から扉を開く。腹が減っているので、いったんいかだへ帰る。
ついでにピアノを買う。
「厚板が無くなって建設が出来ない」というヴァシリを伴って、塔の最上階へ。
メモの謎を解く。
看板と建物の数字が対応しているのだ!
数字を入力すると、塔の脱出装置が働いて変な建物が切り離され、町の外へ墜落する。
内部へ侵入する。
梯子から降りる。
肖像画。
散乱した内部。
メモには責任者の独白らしいことが書き綴られている。
次の信号を見つけたが、バッテンが引かれている。
そう、このゲームはまだ開発中であり、まだステージが実装されていないのだ! 実質、このステージが今のところ最終ステージなのである!
海上都市、タンガロアを去る。俺たちのやることはあと一つ、この船を完成させることだ。
船の建造
とりあえず、ヴァシリが船を建造するのを手伝いつつ、俺は俺で色々なことをやっていく。
タンガロアを攻略したことで、チタン鉱石を用いたアイテムの開発が可能になった。
チタン鉱石は金属探知機で探せる。なんで? チタンは金属探知機にひっかからないだろ。
あ、ここら辺ですね。
シャベルで掘ると、アタッシュケースが出てきた。中にはチタン鉱石他、色々なアイテムがある。あ、そういうシステムなの。
チタンと一緒になんか絵が出て来た。飾ってみよう。
ドット絵! これもアートなのか!
見慣れない島を見つける。
座礁した船の中に船長の帽子を見つけた!
そうだ! 俺は船長だ!
タンガロアで買ったラジオを抱えての一枚。ラッパーみたいだ。
などと俺が遊んでいる内に、船員の正式な居室が出来上がりつつあった。
新しく高重力低酸素オ○ニールームを移す。
既存の部屋を解体する。
ヴァシリが何かピラミッドの土台みたいのを作ってる。
「何作ってるの?」
「ここにピアノを置こうと思ってね」
ピアノ台が完成する。
そのおしゃれな雰囲気に思わず「わぁ」と声が出る。コラ! ヴァシリ! 机の上に乗るんじゃない。座れ!
違う、そうじゃない。
そう! それ!
「ああ~いいね! 船の上のピアニストだ!」
その後、錬成炉の部屋、
キッチンを移植する。
なんだあいつ。何を作ってるんだ。
マストだ! ヴァシリは木でマストを表現しようとしている!
部屋のコーディネートの方は、全て俺に一任されたので俺なりの高重力低酸素オ○ニールームを作り上げる。
最終的にこんな感じになった。おしゃれ!
窓の外から見た感じ。
隣はヴァシリの高重力低酸素オ○ニールームだ。RAFTをやってバーバリアンになってしまった彼の部屋は、仕留めた獲物のトロフィーで埋め尽くされている。
色は大人っぽくシックな感じにまとめてみた。
もちろん、イメージトレーニングは欠かさない。毎晩、カカシを獲物に見立ててマチェットを振るっている。窓は無い。ヴァシリは日光を嫌うのだ。
「お~いいね」
このテーブルで客と獲物について語り合う。
この時点での船の全体像はこんな感じである。
その後、船首にもう一つマストが作られた。これを白く塗って仕上げである。
俺も負けじとキッチン横に食堂をもうける。名前はハイパワーレストラン。
テラス席もあるぞ。
船の名前も決まった。
自動水清浄装置をつくってみた。ポンプに掃除を使っている点が心配だが、水がたくさん溜まっていく便利な機械だ。
同時に水のタンクを作ったのでパイプを繋げる。うーん、便利!
キッチンの上には牧場を改めてつくった。
船の建造はだいたいこんな感じだろうか。
「じゃあ、終わります?」
ヴァシリが言うと、俺は静かに頷いた。次のアップデートがいつになるか分からないが、最新の大型アップデートが2020年10月なので約一年くらいかかるだろうか。アップデートされたらまたやるかもしれないが、今のところ、俺たちはこれで満足している。
「次にアップデートされたら、この舟の土台から延長して、俺の設計した船を作ってみたい」と、俺は言った。
「おお、いいね。瀬場の狂気を見せてくれ」
「だが今じゃない」
俺たちはハイパワーレストランの席でゲームを終えた。
(アップデートが確認されたら)続く………。