SATISFACTORY~満足工場~㉖
前回までのあらすじ
一生懸命、一生懸命、頑張って線路を引き、ようやく瀬場拓郎は小美玉工場に窒素を引く。
引いた窒素をどう使うか悩んだ瀬場拓郎は本部へ戻り、次のアイテムである組立指揮システムの製造を計画するが、そこに待っていたのはコンピューターの製造機が7台、回路基板が105/分必要になるという冷たい方程式であった。
それでも誰かが作らねぇと………終わらないからね。
銅鉱脈の採鉱機をMk.3にアップグレードしよう。
回路基板を作るにはプラスチックもそうだが、銅のシートも必要なんだ。
ヴァシリが本部HUBの上に照明を備え付けたようだ。
舞台装置っぽい。
小美玉へ。
小美玉で作ったヘビー・モジュラー・フレームを本部へ輸出しよう。
こいつは自律制御ユニットの作成に必要なんだ。
貨物を高萩へ運ぶ。
問題はここからどう本部へ引っ張るかなんだが。
とりあえず、高萩にある既存の駅と違う
小美玉~高萩~本部
とアイテムを受け渡す新しい駅を作る。
そうしないと、アイテムがごっちゃになって最悪詰まるからだ。
スマート分岐を使わない限り、アイテムは分別されない。
線路は既存の物を流用するんだが。
本部の裏手に小美玉用の新しい駅を作る。
そうだ、いいことを思いついたぞ!
今まではスマート分岐が3しか分岐しないから、3アイテムしか分別出来なかったが―――
定義されていないアイテムを次に流すという設定にして次のスマート分岐に送ればいくらでもアイテムを分別できるじゃないか。
最初からこうすればよかった。
学びを1つ得たな。
組立指揮システムを作る。
まだ目標生産数には程遠いが、作業をしつつ少しでもアイテムを生産して行かないと88時間かかるからな。
自律制御ユニットも6台必要なんだ。
コンピューターにいたっては7台必要だ。
今、稼働しているのは1台だから、あと6台必要になる。
奥の4台の貯蔵コンテナにコンピューターの材料を格納して分配する予定だ。
AIリミッタ―不足している。
銅の採鉱機にパワーシャードをぶち込む。
AIリミッタ―を増産する。
銅のインゴットは片っ端かシートにしてしまえ!
組立指揮システムの製造が始まった。
銅のインゴットも、よし、いいぞ。
AIリミッタ―のボトルネックが無くなった。
次はコンピューターだ。
わかっちゃいたが回路基板が足りない。
あっ、磁界発生装置の多目的フレームワークも無いじゃないか!
貯まっていた在庫が底を着いた?
いや、まだある。
コンベアを引き直して別なコンテナに繋ぐ。
(ヴァシリも数量調節なんかせず、自動ワイヤーとか自律制御ユニットとか無闇に作り置きしていればよかったのにと思う適当管理主義の瀬場拓郎であった)
何でも適当が一番!
タモリもそう言っている。
今度は高速コネクターが足りないだと。
カテリウムの採鉱機をMk.3にして増産する。
もう何でもMk.3にすればいいんだ。
カテリウム480/分。
ここの鉱脈ってすごかったんですね。
オリャッ!
オリャッ!
オリャリャリャリャー!
製作機もどんどんおいていくぜ!
アッ!
間違って置いた土台を消したら、勢い余ってその先にあるなんかを消した………のか?
なんかよくわかんねぇが、ここは元々、鉄鋼関係のアイテムを特に使い道のないまま作っていた場所だからそれ関係であろう。
気にすることはあるまい。
だが、これが恐るべき事態を引き起こすことをこのときの俺は知らなかった。
やるべきことは多い。
細かいことにかかずらわっている暇はないのだ。
回路基板が足りん。
死ぬほど足りん。
まぁ、105/分必要だからな。
回路基板を増産しよう。
回路基板の材料の一つであるプラスチックをまず増産する。
パイプをつなげて、と。
これでよし。
あとはこいつと銅のシートを組み合わせて回路基板を作ろう。
小美玉へ行く。
ハイパーチューブを通してないので、普通に電車で行く。
現実みたいですね。
小美玉も無駄に窒素をため込んでいないで、ヘビー・モジュラー・フレームと組み合わせて溶融モジュラー・フレームを作ろう。
こいつは原子核パスタに使うからな。
混合機を置いて―――
溶融モジュラー・フレームの製造を開始する。
本部へ戻る。
そろそろ熱推進型ロケットが気になるのだ。
そろそろ熱推進型ロケットを軌道エレベーターに納入してもいいだろう。
軌道エレベーターに吸い込まれていく熱推進型ロケット。
これでよし。
小美玉へ行こう。
せっかくなので小美玉へ辿り着く間、様々な角度から電車を楽しんでいただこう。
この角度も映画的でなかなか………。
電車の撮影も面白いもんだ。
小美玉へ辿り着く。
小美玉でも回路基板の製造をしてみよう。
というわけでプラスチックは作ってあるから、こっちまで引っ張ってこよう。
製造したプラスチックを引っ張ってくる。
とりあえず三台ぐらい組立機を置いたから、たくさん回路基板が作れるだろう。
製造した組立機を駅に通じるコンベアへ引いて………。
ああっ、ヘビー・モジュラー・フレームのコンベアと混ざってしまった!
このままだと溶融モジュラー・フレームの所へ行って詰まってしまう!
(不要なアイテムが製造機等に入ると、そこでアイテムが止まって製造が止まってしまうのだ)
スマート分岐で分配しないとな。
あぶねぇ、あぶねぇ。
ここもモーターじゃなくて自動ワイヤーを作らせて本部へ送ろう。
さて、本部へ帰ってちゃんと回路基板が送られてるか確認しよう。
ヴァシリ「うおあああああああああああああああああ!」
本部へ帰るとヴァシリが悲鳴を上げていた。
ついでに停電している。
瀬場「どうした!」
ヴァシリ「原発が止まった!」
瀬場「えっ」
ちょっ。
まじか。
まじだ。
ヴァシリ「お前なんかやったな?」
瀬場「いや、俺は何も………あっ」
もしかしてこれ?
ヴァシリ「それだよ! あーくそっ、瀬場が前にカテリウムを引いていたルートを利用してコンクリート被覆鉄鋼を原発に送ってたのを言うのを忘れてたか!」
ヴァシリ「このままでは核廃棄物が処理できなくなってしまうぞ。核廃棄物の発する放射線の大きさと影響範囲は蓄積される量に比例するから、このままでは数百メートル四方が致死量の放射線で覆われてしまう!」
このゲームで数百メートルつったら結構な範囲ですよ。
瀬場「原発事故じゃないですか」
ヴァシリ「原発事故だよ!」
じ、事故を起こしてしまった………!!
収束するのか! 続く。
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