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エヴァンゲリオンの100倍謎! Killer7をプレイする:18

前回までのあらすじ
合衆国の選挙システムを見届けたガルシアンは、首を吊ったはずの文部省長官、グレッグ・ナイトメアから攻撃を受ける。
グレッグ・ナイトメアの下半身を吹き飛ばすと、あらゆる攻撃を寄せ付けないヘヴンスマイルが出現し、ガルシアンを除く全人格が全滅してしまう。
最後に残ったガルシアンは、グレッグ・ナイトメアの落としたゴールドカスールでヘヴンスマイルを撃退。
コバーン小学校を後にする。
再びユニオンホテルへ戻ったガルシアンは、そこで自分が過去にスミス同盟を殺ったこと、自分がエミール・パークライナーであり、殺人鬼ハートランドであり、Killer7と呼ばれていたことを思い出す。
屋上で過去の自分を殺ったガルシアンは、アイデンティティーが完全に崩壊してしまうのだった。

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というわけでエピローグ、獅子を始めましょう。

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ギャーン!

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舞台は戦艦島。

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北太平洋”戦艦島”の駆除

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決着

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前回から約三年後のお話となります。

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戦艦島である。

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一台の車が走る。

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三年後のガルシアン。
目が緑色に光っている!

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ガルシアンでいいんだよな?
メニュー画面ではガルシアンになってるからいいか。

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本来、千里眼サーチを用いないと攻撃の当たらないヘヴンスマイルだが、ゴールドカスールの前には無力である。

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戦艦島を突き進むガルシアン。

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やがて見覚えのある光景に出くわす。

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コロシアムだ!

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いよいよ中央のゲートが開く。

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下る。

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走る。

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誰かいる。

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マツケンだ!
この向こうに最後のヘヴンスマイルがいるらしい。

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そいつを殺ればヘヴンスマイルは全滅だ。

しかしテロが自然の摂理なら? とマツケンは問う。

マツケンは合衆国に報復をするつもりらしい。

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ここでマツケンを生かすか―――

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あるいは殺るかの選択を迫られる。

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儂ゃ日本人じゃけん、生かそか。
マツケン「どうぞ」

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通路を進むと見慣れた風景が!

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トレーラーハウスの自宅じゃん!

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ハーマンが倒れてる。

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せっかくだからテレビを弄ってみよう。

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血液以外は全部砂嵐だ。

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部屋を出る。
自宅だ。
戦艦島に来た意味!

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ここでいよいよ、どうしても開かなかった奥の通路が開く。

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何かちらっと見えた。

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待て!

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コノヤロウ。

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とうとう追い詰めたぞ!

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最後のヘヴンスマイルを撃つ。

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笑いながら倒れるその男は―――

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クン・ランだ!

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その後、国際連合軍は合衆国に向けて総攻撃を開始した。

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以下、このゲームを作った人たち。

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まだ続くのぉ!

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ハーマンとクン・ラン。

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対戦車ライフルを構えて―――

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撃つ!

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ズドーン!
飛んでくクン・ラン。

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着地!

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爆笑するクン・ラン。

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最後にこのゲームを作った主犯の名前が表示されて―――

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ゲームは幕を閉じる?

あとがき

あとがきを書こうと思ったが、いざあとがきを書こうとすると何を書けばいいのか分からない。

ここまできたけど、たぶん読者はストーリー理解できてないよね?

それもそのはず、今まで見て来た物語は氷山の一角なのです!

実はかつて、グラスホッパーマニファクチュアのストアではこのような本が売っていまして、Killer7の様々な裏話が載っているのです。
俺もグラスホッパーマニファクチュアのストアから直接買って、今も手元にあります。

帯の文が秀逸でしてね、

93の虚構と7の真実。
7の虚構と93の真実。
ゲームもゲームなら、本も本。
知らないことしか、載ってない。
読めば分からない。
読めば読むほど、分からない。
大・混・乱! killer7の副読本だべ。

というわけです。

こいつの情報に基づいて、ある程度、記事の方でもフォローしたつもりなんですが………。

やっぱりよく分からないよね。
特に終盤の笑顔とか。
ダンはガルシアンに殺されたのか? カーティスに殺されたのか?

とか。

最後のイワザルの姿をしたクン・ランは何なんだ!

とか。
細かいところを突けばキリがないので、俺の解釈を書いていこうなと思います。

まず最初の天使でKiller7は依頼を受けました。

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そう、首領の生け捕りです。
Killer7はこの時点ですでにクン・ランを生け捕りにして自宅のトレーラーハウスに閉じ込めてしまったのです。

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だから自宅のシーンでは、何やら恐ろしい叫び声と扉を叩く音が常に響き渡っているのです。

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しかしそれでは、落日でマツケンがクン・ランと接触するシーンと矛盾します。
俺の考えでは、このクン・ランは実体ではないと思います。
ですから直後のシーンでは跡形もなく消えてしまったのではないででしょうか。

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っていうかその前に、クン・ランは天使で対戦車ライフルの弾掴んで逃げたじゃんという人もいるかもしれません。

これに関しては、まぁそうなんですけどね。

きっとこのあと、Killer7は隣のビルに言って「おりゃー」と捕まえたんだよ。
当時の考察スレでそういう意見があった。

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とにかく獅子の終盤で、ガルシアンはクン・ランを殺害します。
副読本によるとこいつの正式名称は『ラスト・ショット』なんですけど。
場所は自宅のトレーラーハウスの地下ですが、トレーラーハウスに地下室なんてありえません。
そもそも自宅のレイアウトもトレーラーハウスの間取りを大きく逸脱しています。

よって、物語の冒頭でガルシアンが朝食を食べている世界は実際には存在していないと考えるのが妥当と思われます。

何でか知りませんが、Killer7の世界は物質的世界と、精神的世界が行き交うようです。

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その証拠に、分身ではラブがゲームと現実を繋げて見せました。

この世界では一定確率でこうした能力を持つ人間がいるのかもしれません。
でも、そんな人間は危険すぎます。

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だからこそ合衆国はガルシアンことKiller7を洗脳して手駒として使い、スージーやケスを始めとした危険な異能者に対処しているのではないでしょうか。

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また、物質世界と精神世界を繋げているということは、裏を返せば心を閉ざせば道を閉ざすことも可能になります。

獅子におけるコロシアムを通って、自宅へ向かうこの描写は、ハーマンとのつながりを喪失したガルシアンが、トレーラーハウスでクン・ランを倒すには必要な回り道だったのです。

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同じような場所にキハン門が挙げられます。

ちなみに罪人に渡す魂弾の正体は、笑顔でスミス同盟がかつて殺害された場所と、発見する場所が一致していることから人間の魂が文字通り弾丸になったものと考えられます。
実際、ステージ上で発見される魂弾の数と、殺害された人間の数には相関がみられました。
でも罪人の正体は分かりません。

個人的にはウエハラーーーー

いや、なんでもありません。

あと本作の大きな謎としては、ダンはいつ死んだか? でしょうか。

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邂逅で、ダンはかつてカーティスに殺られたことが明らかになります。

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ですが、笑顔でも殺られています。

これはどういうことでしょうか?

Hand in killer7の年表では、エミールがホテルユニオンで八雲会を殺害したのが1955年。
1973年、ハーマンがカーティスを潰すためにダンを送り込んだという記述があることから、その時点でダンはkiller7だったようです。
それからスミス同盟が結成され、シアトル自衛団でダンがカーティスに殺られたのが1975年となります。

ただ、Hand in killer7の年表は数字に関する矛盾が多いので、年代の数字はあまり気にしない方がいいでしょう。
大事なのは順番です。

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あとは百年後の上海のシーンですが、ハーマンは国家、クン・ランはテロリズムを象徴していて、ずっと終わりなき戦いを繰り返すらしいです。

年表を見るに、クン・ランはそもそも人間ではなく、誕生した時点で成人の姿をしていたようです。
俺としてはクン・ランは死ぬと生まれ変わるのではないかと考えています。
だからハーマンはクン・ランを殺さずにあえて自宅の地下に監禁していたのではないでしょうか。

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ハーマンで思い出しましたが、killer7では笑顔でもう一人のハーマンがいました。
隣の人物はそもそも一言も声を発しませんが、彼はディミトリ・ナイトメア。
ハーマンが最初に殺した存在で、エミール以前に存在した三つ目の怪物です。
そして、ハーマンが最初に結成したスミス同盟のメンバーでした。

そもそも年表に寄れば、ハーマンの性はスミスではなく、デルタヘッドであり、ディミトリを殺害したのをきっかけに多層人格の能力に目覚めたそうです。

ところがハーマンの中に、ディミトリを拒絶した人格が生まれてハーマン・デルタヘッドとして物理的に独立しました。
独立したハーマン・デルタヘッドはコバーン小学校の学長になります。

それがエミールに殺害されて、Killer7が誕生しました。
正直、どういう理屈かは分かりかねますが、ハーマン・デルタヘッドは自身の多層人格の能力でエミールと融合したのでしょう。
ガルシアンはkiller7の種人格ですが、多層人格の能力自体はハーマンのものです。
ですから、ハーマンとのつながりが絶たれると多層人格の能力も使えません。

ハーマン・デルタヘッドは多層人格化して二人目のハーマン・スミスとなりました。
スミス性になるのは多層人格として顕現する条件なのかもしれません。

大まかな謎はこのくらいでしょうか。
俺の解釈ですが。

細かいところ言うと、八雲関係はかなり錯綜していますね。
トオル・フクシマの作った八雲と、コバーン小学校における八雲会の関係はHand in killer7を読んでもよく分かりません。
コバーン小学校を操っていた他国とは日本なのか、それとも別な国なのか。

もしかしたら八雲会は八雲に対抗するための組織だったのかもしれないな、と個人的には考えています。
作中では合衆国を焚きつける導火線と表現されていますが、まるで意味が分かりませんよね。

俺のKiller7は以上になります。

ここまでお付き合い下さり、ありがとうございました。

エヴァンゲリオンの100倍謎だぜ!

エヴァンゲリオンの100倍謎! Killer7をプレイする

今回の死闘をまとめたマガジンはこちら↓

https://note.com/moon6921/m/m8daa2cb2aee5



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