東大生が日本を100人の島に例えたら面白いほど経済がわかった! | 読書感想文 レビュー
今まで読んできた経済の本ってすごい難しかったのですが、この本は動物さんたちのイラストで説明してくれるので、最後まで楽しく読めました
どんなに大きな話でも、100人の島の話に例えてくれるのでイメージがすごい湧きました。
読んでる間は絵本を読んでるような感覚でしたが、経済の基本的な話を一通り勉強することができました。
国債(国の借金)については大変、勉強になりました。
一般のマスコミでは、
国の借金が増える → 財政破綻する
ですが、
本書では、
国の債務が増える = 国の「累計通過発行量」が増えただけと、
解説してくれてます。
いわゆるMMT理論ですが、納得できる内容でした。
もう少し勉強はしたいですが、MMTは借金への言い訳で作られたのではなく、
少し進んだ経済の見方の一つだと思いました。
「グリッチマン」、
ムギタローさんオリジナルな表現らしいですが、
法律のスキマを見つけてお金を儲けている人のことです。
ムギタローさんによると、グリッチマン = 悪 ではないらしいです。
スキマのある法律に問題があって、それを解決していく必要があるとの事です。
「資本主義」「社会主義」の話も面白いかったです。
「資本主義」VS「社会主義」として、0 or 1で考えるのではなく、
どちらのシステムにも長所、短所があるのでその国ごとに間をとるような発想で
考える必要があるようです。
とても面白い本でした!
学校で習ったより、今風の、若い発想の経済本だと思います。
とっつきやすい本なので、お勧めいたします!!
「東大生が日本を100人の島に例えたら面白いほど経済がわかった!」
著者: ムギタロー
発売元: サンクチュアリ出版
価格: 1400円 + 税