好き→押しへと
昨年職場から離れた彼が、未だに心に刺さっている。
話し好きで、大阪弁の少々混ざった、テンポの良い投薬トークを隣で聞いているのが好きだった。又彼は、車や靴など、ファッションチェックもしていて、なぜ、と質問したことがある。
「精神科の門前行くと、服装でその日のコンディションが判る。気分の良い時もあれば、あれ、今日は暗いなとか。」
自分はあくまでも事務職であり経験狭いので、『なるほど!』と勉強になる。共に働いて、更に観察力が鍛えられたと思える。
気配りが凄い出来て、日曜大工の様な事等、快く引き受けてくれた。些細なことでも「ハイ。』って言って、積極的に手を差し伸べてくれるのが、嬉しかった。いつしか毎週自分の店舗に来るのが楽しみになっていて、ずっと忘れかかっていた、妹気質まで揺り起こされた。
とてもバイタリティーがあり、ポジティブ。人に流されず、常に自分の信念を持っている。瞬間湯沸かし器の如く短気な面もあるが、度量が広く、人の心を優しく包んでくれる優しさも持ち併せている。
纏めるとこんな人かな。実家の事や様々な苦労話も笑いに変えて話してくれていた。
そんな彼に年末、誕生日メールを送った。
置いていったクリスマスツリーの飾っている写真の添付と『まだ忘れるには早いですよ』と・・・
付き合いが多いので、半ば返信諦めていると、2日後の夜に返信が入って来た。
元気でいることと、共に働いた仲間の名前や、まだ忘れるには時間が掛かるよと。
暫く遅れて真面目な助言まで、送ってくれていた。
時間があるときに読んでと。
返信期待しちゃいけないと言い聞かせていた反面、↓彼の言葉が凄く嬉しくて、心に染み入る。
『薬局としても電子処方箋やオンライン販売などの"ネットの世界"に順応しなくてはならなくなる。
自分達の私生活の中にも"もっともっと着実に入り込んでくると思います。
ネット・オンラインで雁字搦めの世界になる前に"いまのウチにちょっとでも馴染んでおかれ。
他人任せでもどうにもならないのが今の世界です。とりあえず"これから先の自分の身は、自分で守る"ことを意識して、これからの20年を生きていきましょう😉』
40半ばに近づいて来ても、優しさ溢れる彼にハマって、まだ完全に抜けれそうにないが、これを機会に押しへとチェンジしようと。