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自己否定と天星術


友人が「星ひとみに占ってほしい〜」と言っていたことにより、「星ひとみの天星術」の存在を知った。類は友を呼ぶのか、女性は比較的占いが好きだからか、私の周りは占いに興味がある友人が多い。わたしは「新月」で、そこに書いてある内容が深く頷けるくらいに当てはまったことに驚いた。これは信じてしまう、と「秒」で思った。


他の占いでも、自分の性格について「当てはまる」と頷ける場面はたくさんあった。ふと思ったのが占いでわかる統計からみた基本性格と、生まれ育った環境による性格の関連についてである。


わたしは今の自分の性格を生まれ持った気質ではなく、育った環境、親の育て方に起因するものだと、とりわけネガティブな面に関しては思っているところがあった。例えば、繊細であるとか、人の顔色を伺ってしまいやすいとか。たしかに、幼少期の経験からそのような態度を取りやすかったというのもあるが、占いの性格でも、同じように「繊細です」「人の顔色を伺ってしまいやすい」と書かれていることが多々ある。


これは育ちがどうとかの問題以前に、自分自身の性格なのでは、と気づいたのが今日。そして、それをネガティブな面であると思い込み、環境のせいや親のせいにしてずっと否定してしまっているのは、自分の生まれ持った性格を否定しているのと同じなのではないか、ということ。


気づくのが今さら感はあるが、そういう占いに当てはまる性格は自分自身の生まれ持った性格や気質なのであり、これをまるっと許せると、自己肯定に繋がるのか、と少し視界が拓けた気がした。


ずっとずっと環境のせいにしたり、親のせいにしたりするのが、苦しかった。変えられない過去についてあのときは嫌だったのに、とぶつくさ文句を垂れ流すのも悔しかった。
しかし、そう感じてしまうのは、それも自分の性格で気質だから。

そういう性格だからこそ、余計に敏感に親の言葉が心に刺さりやすかっただけ。「だけ」で飲み込めないこともあるけど、ほんとうに少しだけ理解できた気がしたので書き留めておく。

占い信じるなんて(笑)派の方には分かってもらいづらい話ではあると思うが、自分への理解のヒントになった、という話である。


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