孤独をそっと包んでくれるØMIの音楽
私は登坂広臣の音楽に出会って人生が変わった人間のひとりである。“音楽に人生を変えられるなんてそんな大袈裟な”とお思いの方もいらっしゃるだろう。でも決して大袈裟な表現ではない。私は流行りの音楽はそれなりに聴く方だったし、生活の中で音楽は身のまわりに存在するものではあったけど、あくまでその程度だった。まさか心の拠り所になるなんて思ってもなかった。そんな心の拠り所になっている登坂広臣(ソロ名義をHIROOMITOSAKAから「ØMI」に変更)の楽曲について、お題の通り厳選して書いていきたい。
最初にひとつお願いしたい。
LDH、というだけでバイアスがかかる人はいるだろう。数年前までは私もそうだったからわからないでもない。でもこうして私の記事を読んでくれる方は、一度でいい、登坂広臣のソロに触れて欲しい。きっとその歌声に、世界観に何かを感じてもらえると思ってる。
1. ANSWER...SHADOW
2. Give up
3. END of LINE
番外編
BLUE SAPPHIRE
1. ANSWER...SHADOW
2021.5.12発売EP「ANSWER..SHADOW」の表題曲でもあるこの楽曲。このEPは登坂広臣がアーティスト活動をしていく中で抱えてきた心の葛藤や闇を表現した作品であるとインタビューで答えている。ここでは私の特にお気に入りの歌詞について抜粋させていただきたい。
微かに残る 冷たい痛みとHeartless
でも何もかも 感じないことよりは
この歌詞に、心底救われたことは一生忘れないだろう。自分が抱えてきた胸の奥の痛み、わだかまり、それらを肯定してもらえた気持ちになったのだ。
一見、仄暗い閉鎖された孤独な世界に迷いこんだような世界観ではあるが、なぜかあたたかい気持ちにさせるこの楽曲。誰しもが大なり小なり抱えている“心の孤独”にそっと寄り添ってもらえたような、包んでもらえたような気持ちになれる。
2. Give up
同じく「ANSWER...SHADOW」EPに収録されている楽曲のひとつ。洋楽が好きな人には好まれるメロディーな気がする。ひとつひとつの音に中毒性がある。「ANSWER...SHADOW」の世界の中で唯一のラブソングという立ち位置だそう。歌詞に込められた愛情の深さと重さには目眩がしそうになる。
まだ終わりじゃない
君がいる世界 すぐに戻りたい
No I don't wanna give you up
Don't wanna give up
一緒になるまで諦められない
No I won't give up give up give up
The love you needed
I can give it もう迷わない
肌に触れるmind 君だけの世界
閉じ込められたい
大切な人がいる人もいない人も、深くて重たい愛にどっぷりと浸かってみるのもいいと思いませんか。
3. END of LINE
人生はいつか終わりがくる。だからこそ、一日一日を大切に過ごしたい、そんな風に思える楽曲。MVのモノクロの映像はどこか刹那的でグッとくる。空と月のコラボレーションが美しい。
孤独に襲われたら
頷いて
一緒に月の光を辿ろう
孤独を感じた時にはいつもこのフレーズを思い出す。
先述したように、登坂広臣の楽曲には“孤独”や“儚さ”を感じさせる表現が多い。でも決して暗い気持ちにはならない。抱きしめられているような、そんなあたたかさを感じることができる。
それはなぜか。
自分の中にある“孤独”に寄り添って包み込んでもらったような、そんな感覚になるからだ。
登坂広臣の音楽に出会って、私の人生は変わった。大人になればなる程、孤独を知ることになる。どうしようもなくつらい時も悲しい時も、自分を奮い起たせたい時も、彼の音楽に触れることで、安心感と前を向く力をもらっている。
彼の音楽に、私は救われている。
番外編
BLUE SAPPHIRE
劇場版コナン「紺青の拳」の主題歌。耳にしたことのある人も多いだろう。映画の世界観と絶妙にマッチしたこの楽曲もぜひ聴いてもらいたい。
最後に
彼は昨年三代目の10周年の日に、自身のファンに向けて「Love Letter」という曲を贈ってくれていて。その曲は彼のInstagramにアップされているだけで、楽曲としてリリースはされていません。とても優しくてあたたかくて今の時代にあった曲なので、気になった方がいればぜひ聴いてもらえたらと思います。
https://www.instagram.com/tv/CHYUJurD2RJ/?utm_medium=copy_link
お題には3曲とあったのですが、増えても構わないとも記載されていたのでちょっと多くなりましたが許してください。
ØMIの創造する音楽が、これからもたくさんの人に愛されますように。