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汚部屋脱却と父の在宅看取り。物を減らすことが大事な理由。

気持ちに少し整理がついたので記します。


汚部屋からの脱却で起きた私の変化

私は元々片付けは苦手だったけれど、銀行在職中のストレスで完全な汚部屋になった。
超肥満になり、借金もあった。銀行員なのに、ちゃんとできない自分が嫌いだった。

そんな中ミニマリストの存在を知り、モノを捨てて汚部屋を脱却した。
住環境が整うと、生活も整っていった。
借金を返済し、体重は10kg自然減少した。(ダイエットは現在も継続中。)

夫も前向きな話をするようになった。部屋が綺麗になってからは仕事が評価されるようになり、2年連続昇進している。

現在のキッチンとダイニング

両親に片付けの効果を進言。

実家は延床面積30坪の戸建(賃貸)でモノが溢れ汚部屋だった。
父は家から出ずに朝からお酒を飲み続け、昼夜逆転した生活をしていた。体調も悪そうだったけど、病院に行くことは拒否していた。
実家に行くたびに父は母を怒鳴りつけていた。父は日経新聞に載ったこともある優秀な人だった。どうしてこんな風になってしまったのか。そんな父の姿を見るのが辛かった。

両親の関係改善と父の生活を変えたい思いで、私の片付けの体験を母に話した。母も片付けを決意した。

父の変化。

母と2人で片付けを続けて家が変化し始めると、父も協力してくれるようになった。父と母は穏やかに話せる機会が増えていった。病院に行こうという話も聞いてくれるようになってきた。
たばこをやめた。お酒もやめた。変わろうとしていた。

しかし、父が倒れ救急車を呼んだ。医師の話は深刻だった。入院したことがきっかけで、家族の誰も知らなかった多額の借金が発覚した。

両親が引越しを決意。

手術後は車椅子の生活が想定されたことと、家賃負担を下げる必要があったので急ピッチで片付けを進め、30坪の戸建から運良く見つかった14坪のバリアフリーマンションへ転居した。
マンションは20年以上住んだ戸建ての半分以下の面積だったけど、モノが少なくなったおかげでゆとりのある環境になった。
介護ベッドを置き、車椅子で移動でき、訪問入浴サービスの浴槽もベッドの横に置ける空間をつくれた。
介護される父、介護をする私たち家族みんなが、できる限り快適に過ごせるようにしたいという思いだった。

父は「これからは体を大事にしよう。」と言い、快適になった新居を喜んでいた。人生やり直そうとしていた。でも病気は手の施しようがない状況になっていた。

自宅に迎えてから約1ヶ月後、部屋に朝日が差し込む中、父は天国に旅立った。

私の経験から強く伝えたいこと。

それは
住まいの環境は人生の土台
ということ。
散らかった部屋は想像以上に心を蝕んでいき、人の行動力を削いでいる。

散らかった部屋のことがずっと気になっているのなら、残りの人生を大切にするために本気で片付けと向き合った方が良い。
やるべきことがたくさんあって時間が無いと思うかもしれないけど、家の環境が変われば他のこともできるようになってくる。

他人と比較する必要は無い。
自分のペースで一歩ずつ進めば、変化は必ず訪れる。

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