乾癬の小児適応なるか?:コセンティクス
こんばんは。うしくんです。
今日は、コセンティクスの勉強をしようと思います。
現在の適応は、「尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、強直性脊椎炎、X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎」です。
7月30日行われる薬事審議委員会で小児適応が通るかもしれません。
前もって予習しておきましょう。
1.乾癬って何?
言葉だけだと「かんせん」と感染と間違えそうですが、
皮膚病の一種です。
主な症状としては、銀白色の燐屑(皮膚の粉)を伴い境界明瞭な盛り上がった紅斑が全身にでます。痒みがない場合もあります。(50%くらいが痒みあり)
乾癬には、そのほか関節炎を伴う場合、発疹が全身に及ぶ場合、扁桃腺炎後に皮疹ができる場合などで診断名が変わってきます。
主に、5つの
尋常性乾癬・乾癬性関節炎・滴状乾癬・乾癬性紅皮症・膿疱性乾癬
に分類されます。
原因は、まだよくわかっていませんが、乾癬になりやすい体質・感染症・ストレス・薬剤などの要因が加わって免疫に異常が生じることで発症すると考えられています。
要は、免疫の異常によるものだと思われますね。
なんでも免疫かい!と思ってしまいますけど、
それだけ体の重要な部分を担っているということですね。
乾癬は遺伝するのか?
可能性はありますが、家族内発症頻度は5%程度と言われているのでそこまで心配しなくてもいいでしょう。
まとめ
ストレスや感染症、薬などを引き金に生じる免疫の異常によって、鱗屑を伴う皮疹が起こる病気
2.お薬はどうやって効くの?
添付文書
セクキヌマブは、ヒト抗ヒトIL-17Aモノクローナル抗体であり、炎症性サイトカインであるIL-17Aと結合し、IL-17AのIL-17受容体への結合を阻害することにより、その活性を中和する。
これもモノクローナル抗体です。
IL17Aの作用を減らすと考えてくれればいいと思います。
じゃあIL17Aってなにするの?ってことですが、
IL−17A:東京理科大学生命科学研究所より引用
IL-17は主に活性化T細胞より産生され、繊維芽細胞や上皮細胞、血管内皮細胞、マクロファージなど種々の細胞に作用して、炎症性サイトカインやケモカイン、細胞接着因子など、種々の因子を誘導して炎症を誘導することが知られている
いろんな細胞に作用して、結果「炎症」を誘導するよってことだけ覚えておけばいいのかと。
IFより引用
150mgの1本の薬価は、74486円/キット。高い・・・
現在の成人での用法用量は、1ヶ月間は毎週、その後は、4週に1回ですね。高額療養医療費になりそうです。
まとめ
IL-17Aに結合し、IL-17A反応性の標的細胞から炎症性サイトカインなどの産生を阻害する。
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