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放射線治療薬:ルタテラ
おはようございます。
うしくんです。
テレビでサマーウォーズやってましたね。
シンジくんRSA暗号暗算とかまじキチガイ笑
Quiz Knockでどのくらいやばいかわかる動画があるのでぜひ見てください
では、今日のお薬は、ルタテラですが、放射線治療用医薬品の分類になりますね。
対象は、ソマトスタチン受容体陽性の神経内分泌腫瘍です。
ではではやっていきましょう。
この記事でわかること
1.神経内分泌腫瘍とは?
2.どうやってお薬が効くの?
1.神経内分泌腫瘍とは?
国立がん研究センターより引用
神経内分泌腫瘍(NENねん:neuroendocrine neoplasm)とは、神経内分泌細胞(ホルモンやその類似物質を分泌する役割を持ち、全身に分布します)に由来する腫瘍です。神経内分泌腫瘍は、膵臓や消化管、肺など全身のさまざまな部位から発生します。
神経内分泌細胞はホルモンやペプチドを分泌する細胞のことで、全身に分布するため、腫瘍も全身の臓器に発生しますが、このうち、消化器に発生するものが約60%、肺や気管支に発生するものが約30%を占めます。消化器のなかでは特に膵臓、直腸に発生するものが最も多いとされています。
神経内分泌細胞とは、ホルモンやペプチドを産生するための細胞で、その細胞の癌化したものを神経内分泌腫瘍と呼びます。
では、具体的には何があるのか?
というとインスリンを出しすぎてしまう「インスリノーマ」、ガストリンを出しすぎてしまう「ガストリノーマ」などといった疾患があります。
今度、インスリノーマの患者がくるので復習しておかないとです。
インスリノーマ:2019ガイドラインより引用
症状:低血糖発作は空腹時が多いが、食後の低血糖の場合もある。中枢神経症状として複視、ものが霞んで見える、混迷、異常行動、健忘がある。進行すると意識障害、昏睡に陥り、長時間に及ぶと不可逆的脳障害が生じる。痙攣が見られることもある。自律神経症状として発汗、空腹感、虚脱、震え、嘔気、不安感、動悸が見られる。
検査:
空腹時低血糖を示す症例では、72時間絶食試験を行う。
食後に飲み低血糖を示す症例では混合食試験を行う。
まぁそれはさておき、神経内分泌腫瘍をホルモン産生細胞の腫瘍化と捉えておけば良さそうですね。
腫瘍部位によっても経過や治療法が異なるので、この辺に病気に関してはこのくらいにしておきましょう。
2.どうやってお薬が効くの?
放射線医薬品ですが、どうやって効くんでしょうか?ではまずは添付文書のを見てみましょう。
ペプチド受容体放射性核種療法(PRPT)に用いられる放射性医薬品である
作用機序
ルテチウムオキソドトレオチド(177Lu)は、ソマトスタチン誘導体であるDOTA0-Tyr3-Octreotate と177Lu(ルテチウムの放射性同位体)の錯体である。ルテチウムオキソドトレオチド(177Lu)はソマトスタチン受容体サブタイプ1~5(SSTR1~5)のうち主にSSTR2との結合を介して腫瘍細胞に集積し、177Luから放出されるベータ線により、腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられている。
なかなか、めんどくさい単語が並んでますね。
ルテチウムオキソドトレオチドとか呪文ですか笑
とまぁ冗談はさておき、簡単に考えましょう。これはただの構造式の名前なので臨床的には大した問題じゃないです(創薬・化学では大切でしょうけど)
添付文書からの引用:構造式
この薬は、ソマトスタチン受容体のうちSSTR2と結合すると腫瘍化された細胞に集まるよということです。
なんで他の細胞には集積されないの?とかいう問題を考えるとすごくややこしくなるので、そういうものだと覚えてください。
それから、集積された放射線医薬品からβ線が放出されがん細胞を攻撃し細胞増殖抑制をします。
これだと被爆の問題とかが気になりますよねぇ。
正常細胞に影響はないんでしょうか?とかね。
明日勉強するライザケアがルテチウムオキソドトレオチド(¹⁷⁷Lu)による腎被曝の低減を目的とするお薬なので、その時に勉強していきましょう!
あとは薬価が気になるところですねぇ。。。。高そう