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スマホ・カメラ撮影禁止のデバイスフリー結婚式、すごくよかった。
ちょっと思い出話を。
5年ほど前に結婚式を挙げたときのことです。
その時までには友達の結婚式に何度か行ったことがあったけど、
自分の結婚式では、家族や友達がスマホでパシャパシャ写真を撮っている式にしたくなかっため、思い切ってデバイスフリー(スマホやカメラ禁止)の挙式にして見ました。
そしたらとても良かったので、ここに記録しておきます。
参列者が、スマホやカメラを使わない結婚式
最近、どこの結婚式に行っても「写真を撮ること」が目的になっている参列者のかたが多いと聞きます。
もちろん、それは「綺麗になった新婦をみて、嬉しくて」「幸せそうな二人を記録に残しておきたくて」と行った、思いやりによる行動がほとんどだと思います。
しかし、最近結婚式を撮影するプロのカメラマンの友達に聞いたのですが、
いつ、どんなシーンを撮っても、主役の2人ではなくスマホの画面をみている人の方が多くて、スマホと一緒の写真しか撮れない
んだそう。
「記録係」「カメラマン」は沢山いらない
これを聞いて、その後の友人の結婚式などで注意して見てみると、確かに「一番大事なシーン」や「注目ポイント」では、誰もが自主的に「記録係」になっていました。
しかし、ほとんどの場合、挙式でも披露宴でも「プロのカメラマン」を雇っています。
なので、みんながみんな写真を撮る必要はないはず…。
新郎新婦が当日、参列者に本当に求めていること
新郎新婦が本当に求めているのはそんなことではないはずです。
二人は、参列してくれた家族や友達に「記録」して欲しいのではなく、二人の姿を見て欲しいのです。
当たり前のようですが、どうしても、本来は拍手と笑顔で迎えるべき新郎新婦の入場や、誓いのシーン、両親への手紙を読むシーンなど、「目で」見て欲しいのです。
プロのカメラマンを雇っていればなおさら、二人の大切なシーンを心から祝ってくれていた方が嬉しい。
自分が新郎新婦の立場だったら、きっと「心からの祝福で笑顔で迎えてくれる友達」をプロカメラマンが記録してくれた方が、「スマホを持って写真を撮ろうとする友達」だらけのアルバムになるよりも嬉しいと思います。
そう思い、自分が結婚式をするときはデバイスフリーにしようとずっと考えていました。
海外で流行っている「デバイスフリー」の波
そんな時に、最近は、海外で「デバイスフリーの結婚式」を挙げる人もふえている、というニュースを目にしました。
海外でも、日本と状況は変わりません。「大切な、一生に一度の日だから」こそ、みんなが記録に残そうと写真をとります。
最近は、結婚式だけでなく、レストランでの食事やフェスティバルなどのイベントにおいても、「デバイスフリー(スマホ禁止)」を掲げるところが多いんだとか。
「今ここ」に集中すること
その狙いは、「今ここで起きていること」「今ここで自分が感じること」をちゃんと感じることなんだそう。
流行りの「マインドフルネス」と考え方は似ていますね。
「撮影」という行動は、どうしても外部や未来について考えてしまいます。
いい写真が撮れたら、「あとでSNSにアップしよう」と考えていたり、逆にうまく撮れなかったら「ああ〜っ、ぶれちゃった。残念…次こそはうまく撮らないと」と考えたり。
それよりも、レストランだったら「目の前にいる人との会話」「美味しい食事」「雰囲気や温度」を感じて、100%楽しむこと。
結婚式だったら、「目の前にいる二人を、心から祝福すること」こそが「結婚式に招待された人がするべき一番のこと」なのではないでしょうか。
スマホ禁止・デバイスフリーの結婚式をしてみたら
実際に私たちの式の時に「デバイスフリー」を実践してみたら、、とてもいい結婚式になりました。
良かったことはいっぱいあった
誰もが「写真を撮ろう」「記録しよう」と気を張っていないので、私たち二人をしっかりみてくれたように感じました。
また、「挙式」は完全撮影禁止にしたので、写真を撮るときの音などなく、厳かで素晴らしい式になりました。
「写真禁止」と最初に言うだけ
ちなみに、デバイスフリーにすると言っても、「スマホ禁止です」と言うと角が立つので、
式の初めに、
「今回の挙式と披露宴は、厳かに執り行いたいと考えております。
つきましては、皆さんには私たち二人を温かく見守って欲しく、今回は写真撮影はお控えくださいますようお願い申し上げます。
なお、今回の写真はプロのカメラマンさんにしっかり任せていますので、皆さんは今日のしきをゆっくりと楽しんでいただけましたら嬉しいです。」
と話しました。(スマホが問題なのではなく、写真撮影という行為だけ控えてもらうことにしました。)
これで、みんな写真撮影することなく、私たちの式をゆっくり楽しんでいただけたと思います!
カメラマンさんにとても喜ばれた
披露宴では、大切なシーンでカメラマンさんが「みんなに見守られている二人」という構図でたくさんの写真を撮ってくれて、嬉しかったです。
カメラマンさんは、
「最近は、みんながスマホで写真を撮っているからこんな写真を撮ること自体がむずかしいんです。重要なシーンでは、みんながスマホを持っている構図しか撮れないので、二人を切り取った写真になってしまったり…。
今回は、スマホ禁止のおかげでいつもよりも素晴らしい瞬間を残せたと思います!」
と言ってくれました!
素晴らしい結婚式のアルバムになった
カメラマンさんから後日送られてきたアルバムには、私たちを温かく見守ってくれる友達や家族の素晴らしい写真がたくさん入っていました。
正直、結婚式当日は「みんながどんな風に式を楽しんでいるのか」、など(余裕がなくて)知ることができなかったので、楽しそうに写っている彼らの写真は、自分たちの写真よりも嬉しく感じました!
おそらく、この時が一番「デバイスフリーの結婚式にして良かった!!!」と思った瞬間です。
まとめ
家族や友達が、素敵な日だから撮影しようとしてくれるその気持ちはとっても嬉しいけど、それでもやっぱり「ない方がいい」と私たちは判断し、デバイスフリーの式をしました。
その結果、本当に素晴らしい式になりました。
また、当日だけでなく後からカメラマンさんに送っていただいたアルバムも、二人の宝物になりました。
これから結婚式を挙げる予定の人で、もしスマホフリー・デバイスフリー・撮影禁止の式をあげようと考えている人がいれば、とってもオススメです!参考になれば嬉しいです。