イソップのハンドウォッシュを手作りしてみた(格安で再現レシピ)
AESOP(イソップ)のハンドソープ、本当に最高ですよね。
使うたびにちょっと贅沢な気分になれるし、日常の中にプチ贅沢を取り入れたい時にはぴったり。
自分用にはもちろん、友達へのプレゼントにもめちゃくちゃ喜ばれるアイテムです!
まずデザインが超良い。シンプルで洗練されたボトルがインテリアに映えるから、置いてあるだけでおしゃれ度がアップする感じ。それに、香りが最高!天然由来のエッセンシャルオイルが使われてて、手を洗うたびにリラックスできるような香りが広がります。ちょっとクセのあるウッディな香りが多くて、どれも心地よい。
成分もかなりこだわっていて、パラベンや人工香料を使ってないから、肌に優しいのもポイント。手を洗った後も乾燥しにくくて、しっとりした感じが続く。
…とはいえ、やっぱり値段が高いのが難点。
一般的なハンドソープと比べてもかなり高級で、1本あたり5000円とかするから、コスパを重視する人には日常使いはちょっと厳しいかも。(だって、ビオレのハンドソープなら500円以下😂 1/10で買えるのに!)
それでも、イソップを日常使いしたい!
もったいないとか思わずに、どんどん使いたい!
…というわけで、
自分でイソップのハンドソープを再現DIYしてみました!
結果、イソップにかなり近い香りを再現できたので、
「イソップ使いたい、でも高いからあまり使えない…」
って人は、ぜひ試してみてください!
※手作りソープを自分や仲間内だけで楽しむならOKですが、販売には化粧品製造販売業許可などの許可が必要です。販売用ではなく、自分で楽しむ用にしてください
まずはAESOPの2種類のハンドウォッシュを分析
イソップには2種類の定番ハンドウォッシュがあります。
レバレンス ハンドウォッシュ
アンドラム アロマティック ハンドウォッシュ
それぞれ、特徴をみてみましょう。
2. レバレンス ハンドウォッシュ
実は、香りの内容も、公式サイトに説明があります。
アロマ:ウッディ(森林っぽい)、アーシー(土っぽい)、スモーキー
主要成分:ベチバールート(ベチベル根油)・プチグレン(ビターオレンジ葉/枝油)・ベルガモットの皮(ベルガモット果実油)
つぶつぶスクラブっぽい軽石の粒が入った、洗い上がりすっきりのソープ。香りはかなり独特で、ウッディ&アーシーがメイン。イネ科の「ベチベル根油(草木や湿った土などアーシーな香り)」が使われているのも大きな特徴です。これをメインで使っているソープはなかなか珍しいです!プチグレンオイルは、ビターオレンジ(ダイダイ)の枝葉から抽出されます。フローラルな甘さと、柑橘類の苦みを含む爽やかさ、グリーンなウッディ系の香り。そしてアールグレイ紅茶の香りづけにも使われるベルガモット。イタリア原産の柑橘で、フレッシュで爽やかな人気の香りです。
つまり、レバレンスは「湿った土、森林、爽やかな柑橘を混ぜた香り」。情景をつけると、「小雨の降るある早朝、ヨーロッパの田舎の森の泥道を散歩していたら、ふとフレッシュな香りがした。香りを追ってみると、森の奥にまだビターオレンジがたわわに実る木を見つけた」ってイメージです。飾り気のない森林や土のワイルドで深い香りの中に、しっかりと香る若くフレッシュな果実…という感じ。
1. アンドラム アロマティック ハンドウォッシュ
アロマ:シトラス、ウッディ、ハーバル
主要成分:マンダリンの皮(マンダリンオレンジ果皮油)・ローズマリーの葉(ローズマリー葉油)・シダーウッドアトラス(アトラスシーダー樹皮油)【公式サイトには記載がないが、原材料にラベンダー油、オレンジ油も含まれる】
スクラブなしの、滑らかなソープ。シトラス(柑橘)が強めの香りです!定番の「マンダリン(甘くフルーティで穏やかな柑橘系)」をメインに、これまた人気の「ローズマリー(刺激的、シャープでグリーンなハーブ系)」、と「ラベンダー」。ここまではよくある組み合わせですが、そこに温もりを感じるウッディなアトラスシダー。ウッディは好き嫌い分かれるのですが、見事に調和しています。全体的に華やかな香りを使っているので、贅沢な気持ちになれます!
つまりアンドラムは「熟したオレンジ、ローズマリー、杉の木材を混ぜた香り」。イメージは、「夏の終わり、外国の大富豪の友人に招かれ、自慢の裏庭でハーブやオレンジが見事に実る畑を散歩していたら、ふと森林の香りがして、見上げたら裏の深い森に続く小道を見つけた。その入り口では、使用人が冬のためにフレッシュな薪を割っていた。」力強く華やかなオレンジやハーブの香りの中に、フッと香る森林や木材の香り…という感じです。
原材料表を参考に、精油の量の順に並べると、こんな感じ。
マンダリン
アトラスシダー
ラベンダー
オレンジ
ローズマリー
合計5種類のオイルが使われています!
AESOPハンドソープDIYで用意するもの
基本セット
ハンドソープ入れ
(AESOPのハンドソープの空き容器をそのまま使ってもOKです。持っていない人はこの遮光風ガラスポンプとかおしゃれでおすすめ。100均や無印でも大丈夫です)無香料の液体石鹸
(完全無香料って意外と少ないんですよね…余計なものや添加物が入っていないもので絞り込むと、選択肢がほとんどない…。AESOP再現性の高さ重視ならecostoreのハンドウォッシュがおすすめです。MIYOSHIの無香料石鹸は泡タイプですが安くて品質も良く、DIYでも使いやすくておすすめです)エッセンシャル・オイル
(必ず、100%天然の精油を使ってください)
エッセンシャルオイルは、自分でバランスを見ながら配合するので「ブレンド」は選ばないようにしてください。これから必要な精油を紹介しますが、それぞれ5mlずつあれば十分です。
レバレンスを再現する時に用意する精油
ベチバー
プチグレン
ベルガモット
この中だと、ベチバーが手に入りにくいです。
アンドラムを再現する時に用意する精油
マンダリン
ローズマリー
シダーウッドアトラス
真正ラベンダー
オレンジスイート
さて、どちらを作るのかにもよりますが、わたしは両方作ってみたかったので「合計6種類」の精油を揃える必要がありました。
楽天のNAGOMI AROMAってブランドの選べる精油お試しセットが、必要な6種類の香りのうち5種類、必要な香りのほとんどを揃えることができます。(1000円ちょいで6本も買えるのはありがたすぎる…)Amazonでも同じブランドが売ってるのですが、そっちは種類選べないので注意です!
ただ、レバレンスに必要な「ベチバー」だけは、かなり珍しく高級な精油なのでセットで買うのは難しいです。
似た香りや代用できるオイルもなく、この精油なしではレバレンスの再現は不可能なので、わたしはAmazonのAKARZのベチバー精油を個別で買いました。かなり格安で買えます。
あとは大人気精油ブランドの「生活の木」のベチバーもあります。
材料が揃ったら、さっそく石鹸を作っていきます!
AESOPハンドソープ再現レシピ
まずは、「ハンドソープに混ぜてOKなエッセンシャルオイルの量」を確認します。これめちゃ大事です!
肌に触れる製品に使う精油には、成分によって「最大使用濃度」が決まっています。種類にもよって違うのですが、例えばベルガモット精油は0.4%、レモン精油は2%まで、グレープフルーツ精油は4%まで、など。
規定量を超えて使うと、刺激が強すぎて肌荒れしたり、何か問題が起こったりするので注意です。
石鹸量に対するブレンド精油(混ぜた精油)の量は、全体量の1%までにした方がいいといわれています。
1%だとかなり強く香るのと、ちょっと刺激が強くなってしまうので、わが家は子どももいるので「0.5%」で作りました。0.5%でも、十分香ります!
強めが好きな人→1%
控えめにしたい人→0.5%
という感じで作ってみてください。
アロマ精油の瓶には「ドロッパー」という専用の蓋が付いていて、精油が少しずつ垂れるようになっています。このドロッパーから落ちる精油の量は、一律0.05mlです。
そこから計算すると、入れていいエッセンシャルオイルの量がわかります。
100mlの石鹸:10滴の精油
500mlの石鹸:50滴の精油
AESOPのハンドウォッシュは、もともと500ml用にできているので、わたしも500mlで作ります。(ちょうどMIYOSHIの石鹸は1Lなので、500ml×2本分)つまり、0.5%だと「合計50滴」入れることになります。
その50滴をどのようなバランスにするかが、AESOPに近づけるかどうかの超重要ポイントです!
レバレンスを再現する方法(作り方)
空き容器に、500mlの液体石鹸を入れる
ベチバーを20滴(1㎖)、
プチグレンを20滴(1㎖)、
ベルガモット(またはスイートオレンジ)を10滴(0.5㎖)入れる割り箸などでよくかき混ぜる
アンドラム を再現する方法(作り方)
空き容器に、500mlの液体石鹸を入れる
マンダリンを15滴(0.75㎖)、
シダーウッドアトラスを15滴(0.75㎖)、
ラベンダーを10滴(0.5㎖)、
オレンジを5滴(0.25㎖)
ローズマリーを5滴(0.25㎖)入れる割り箸などでよくかき混ぜる
これで完成です!
最初の数プッシュ分は、ポンプ内の精油と混ざっていない石鹸が出てくるので、香りはしないですが、しばらくするとまるでAESOPのハンドウォッシュ風の石鹸が出てきます!
実際に手を洗ってみて、香りの残り具合や香り方を確かめて、お好みで足してみてください。(最大使用濃度の範囲内で)
手作りAESOPハンドソープのコストを計算してみた
AESOPと同じ、「約500ml分を作った場合」で計算してみます。
1. リキッドタイプのハンドソープにした場合のコスト
ecostoreの液体石鹸(425ml)…1,100円
【レバレンスの再現コスト】
ベチバー(1㎖)…約100円
プチグレン(1㎖)…約20円
ベルガモット(0.5㎖)…約10円
=レバレンスのオイル合計額:約130円
⚫︎リキッドタイプのレバレンス合計コスト:1,240円/500ml
【アンドラムの再現コスト】
アンドラムのオイル合計額:約50円
⚫︎リキッドタイプのアンドラム合計コスト:1,150円/500ml
2. 泡のハンドソープにした場合のコスト
MIYOSHIの液体石鹸(1ℓ)…1,150円
つまり約580円/500ml
レバレンスのオイル:約130円
⚫︎【泡タイプのレバレンス合計コスト:710円/500ml】
アンドラムのオイル:約50円
⚫︎【泡タイプのアンドラム合計コスト:630円/500ml】
これは「0.5%」の、精油控えめモードでのコストですが、「1%」で作る場合はオイルのコストを2倍にすればいいだけです。
コスト計算表を作ったので、置いておきます!
再現重視派なら、リキッドタイプがやっぱりおすすめです。
泡タイプは、コスパがとてもいいので普段使いにもぴったりです。
通常、1本5,000円くらいするAESOPハンドウォッシュをこの値段で再現できるなら、悪くないのではないでしょうか♪
わたし的にも出来栄えにはかなり満足で、AESOPの空き容器に入れて使っていると、まるで本物を使っている気分になれます。
そして夫やこどもがガシガシ使っているのを見ても心を広く保てるのもポイント。(本物は高すぎて使ってほしくない笑)
うちに遊びに来るお友達にも、「やっぱりイソップの石鹸はいい香りだね〜♪」なんて言われると、「実は…」という感じで話も弾みます。
まとめ
以上、AESOPの再現レシピでした!
…とはいえ、
やっぱりAESOPのハンドウォッシュを完璧に再現できているわけではありません。
あとは、トロッとしたテクスチャー(手触り)や、スクラブ…。
AESOPの「レバレンス」にはつぶつぶしたスクラブが入っているのですが、あれはパミス(軽石)のパウダーらしいんです。石鹸のスクラブとしては、かなり珍しい素材。
Amazonで奇跡的に軽石パウダーを売っているページを見つけた(この商品)のですが、わたしが見たタイミングではいつも売り切れ…。
もし再販されたら、リキッドタイプのに入れて「完全再現」を狙っています!!
それでも、このレシピでイソップの独特な香りはかなり再現できていると思います!!
これからは、「手触り」も近づける方法を模索中なので、なにかわかり次第この記事を更新します♪
(とりあえず、荒塩でも入れてみようかな〜!)