38「詩」忘れもの
いつも忘れものをしている
ような気がする
いつも探しものをしている
ような気がする
なにを探しているのか分からない
やらなきゃならないことが
生きてる時間を埋めている
時計を見ながら
時間を計算する
計算された時間に
小さな穴が空くと
忘れものがあることに気づく
ずっと探してきたような気がする
なにを探しているのか分からないでいる
神さまのことだけを考えてつくられた遠い
遠い昔の音楽が
探しものが入っている箱の鍵を開ける
ような気がする
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