私(達)はどう生きるか
生まれてすぐのことはもちろん覚えていないのだが、かなり小さかった頃の記憶に、
秩父に住んでいた遠い親戚のお婆さんのお通夜(もしかしたらお通夜前だったか)に行った事の記憶がある。
古くて、でもとても綺麗に整頓された日本家屋の和室に布団に寝かされた亡くなったお婆さんがいる。
顔に白に布、布団の胸の辺りに小刀が乗っていた。
子供心に
【あのナイフみたいなんで刺されて死んだんか!!!!】
と怖くなり、ずっと父親にしがみついていた。人が死ぬことが初めて得体の知れない怖い事なのではない