7月30日(木) 改善の兆し

夜の間ほとんど寝ている様子がなかった。ステロイドの影響でハイになっているのだろうか?

朝、何回かに分けて少しずつカリカリを食べている。ねねちゃん専用のフードなので他の猫に食べられないように蓋をしていると、蓋ををどかしてまで食べようとしている。測ってみると25gほど減っていた。こんなにまとまった量を食べるのはねねちゃんにとっては異常事態だ。良いことなのだが、いつもと違う行動で、どこかおかしいのではないかとかえって不安になる。

受診
この病院では研修医による予診→検査→主治医から結果説明という受診の流れになっている。前回の検査で改善が見られなかったので、治療に効果が出るまでまだ時間がかかるかもしれないし、効果がでないかもしれないのでこの間をつなぐ手立てを考えておきたいと思い、予診の際に研修医の先生に”必要があれば免疫グロブリン療法も選択肢としていただきたい”とお伝えすると、”高額なのでお勧めしづらいんですよね”ということだったので金額をお伺いすると7万円以上かかるとのこと。なるほど、高額だ。
必要があればお願いするしかないが、そこまで高額となると確かに今の治療で効果がでなかった場合の奥の手としたい。

ねねちゃんを預けて1時間後に先ほどの研修医の先生から”ヘマトクリットが27%と前回から下がっていなかったので今日は輸血をせずに様子を見ますのでお迎えに来てください”と電話がきた。
前回は21%だったので上がっているではないか!”良くなっていました”という感じの口ぶりではなかったが、少なくとも下がっていない。ステロイドに反応している!ねねちゃん、頑張った甲斐があったよ!

お迎えに行き改めて主治医より説明を受ける。
”今日は良かったです。ヘマトクリットも27%まで上がっていますし、塗抹標本でも前は網状赤血球がひとつもなかったのですが、今日はたくさん見られました。今日のところは少し安心していただいていいと思います。”と言われ、歓声をあげた。
先生も”ここまで効果が出ると思わなかった”と顔をほころばせている。

白血球の数値も前回より改善しており、赤血球を食べ尽くしたマクロファージが白血球も食べ出していたのだろうとのこと。赤血球を皆無になるまで食べた挙句に白血球にまで手を伸ばしていたのだ。マクロファージ恐るべし。本来ならねねちゃんを守るのが役目なのに、なんでそんなことするかな。

”2週間ぐらいこのままの用量でステロイドを継続し、数値が改善してくれば減量していきましょう”とのこと。抗生剤は飲み切り中止。

診察後すぐに家族・ボランティアさんに報告するとみんな飛び上がらんほどに喜んでくれた。

帰宅後にMutianを処方していただいていたクリニックに状況を報告。
”免疫抑制剤を継続できると良かったですね。ステロイドだけだと減らすと確実に再発してしまうので”と言われ言葉に詰まる。
ですよねー。状況が落ち着いたら免疫抑制剤はリトライしたい。

帰宅後ねねちゃんは元気な様子で何度も遊びを催促してくる。以前のように走り回ることはないが、寝る場所も和室の隅や押し入れの奥から、廊下や他の猫たちのいるテーブルの下に変化した。

発病以来この3週間感じていたことだが、ねねちゃんは体調によって寝場所が5段階ぐらいに如実に変化する。痛い・苦しいを訴えられない猫の状態を客観的に評価する指標として使えるんじゃないかな。

この日の医療費
再診料、血液検査、塗抹評価
内服薬(ステロイド、胃腸薬)
計 24,244円

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