8月1日(土)三途の川から戻りました

8月になった。越えることはないだろうと思っていた7月を乗り切った。
私としてはあっと言う間だったが、三途の川を足4本が渡り切り、しっぽの先だけちょこんと川に浸かっているような状態から、よく3週間も耐え忍んだものだと思う。ねねちゃんは小さなファイターだ。

今日もよく遊び音に反応して走ってきたりもする。1か月振りに洗濯機の上に飛び乗ることもできた。

ベランダに出たいという要求が強い。まだ植木鉢や土を舐めてしまう異常と思われる行動が出てしまう可能性があり、大量のステロイド投与をして免疫を敢えて落としている状況では感染が怖いため、ステロイドが最低限に減量できるまでは我慢してもらいたい。
しかしあまりに出たがるので家族がかわいそうだと言って外へ出したがり、こちらをおさえる方が大変。人間の感情でかわいそうだと思ってさせることが、結果として動物にとってもっと辛い思いをさせることになることが往々にしてあるが、それを理解してもらうことは難しい。
これは人間の闘病においても同じで、著名人ががんの闘病をしながら仕事をしているような時に”無理しないでゆっくりして”というようなコメントをよく見かけるが、仕事が張り合いになって治療にもプラスに働くことがあると思うし、逆に”体にいいから”と科学的には明らかに体に良くないものを食べさせているような場面も見かける。悪意があってやっている訳ではないことはわかるが、善意なら何をしてもいいということではないので、押し付けの善意ではなく根拠のある言動をすべきだと思う。(閑話休題)

発病後初めて3時間ほど家族全員が出かけて家に戻ると、ベッドの下に猫じゃらしが置いてある。誰もいなくて不安になっておもちゃを持って家族を探したのだろう。寂しい思いをさせたのはかわいそうだったが、自分が歩くのも精一杯だったところから、おもちゃを咥えて歩けるところまで回復したことが何より嬉しい。元気な時は朝起きるといつも誰かの枕元にあった猫じゃらし。本当はみんなのところに幸せを運んでくれていたんだね。

もうひとつ、以前は外出から戻ってねねちゃんの名前を呼ぶといつも走ってお出迎えに来てくれていた。その時の鈴の音をもう聞けないと思っていたが、今日はのんびりととはいえお帰りを言いに来てくれた。この調子で行けばお帰りの鈴の音が聞ける日も近いかな?
いや、求め過ぎはよくないな。ねねちゃんが元気でそばにいてくれるだけでよしとしよう。

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