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7月12日(日)未承認薬 Mutian

抗生剤が効くことを念じ続けるが、様子は好転しなかった。
むしろ触ってわかるぐらいに熱が上がっている。
私にできることは抗生剤と輸液を投与することだけだった。

FIPではないことを祈っていたが、FIPの初期症状を調べる度に自分の中で疑いが濃厚になっていった。発熱・意欲低下・食欲低下・体重減少。症状が当てはまりすぎている。頭の隅でずっと、未承認薬Mutianについて考えてはいた。しかし、費用のこともあり、現実な選択肢としては考えられなかった。
ずっとそばにいて、してあげられることを精一杯しよう。

深夜、ねねちゃんのこれからが心配で、Mutianのことが気になって仕方がない。眠る前にもう一度、Mutianについて調べていた。
どこの病院で投与ができるかだけでもちゃんと調べてみようと思った。
だが、なかなか投与をしてくれる協力病院が見つけられない。考えてみれば承認されていない薬剤のため、投与可能なことを大々的には公表できないのだろう。Facebook上にリストがあるようだったが登録しないと見られない??普段SNSを使わないので事情が分からなかった。
しかし、調べていくうちに誰かのブログの中にひとつの病院名を見つけた。
病院名で検索してみると同じ市内。車で20分程の場所だった。目を疑った。
日本にたった6か所しかない協力病院の1つが家からこんなに近いところにある。

運命だと思った。
病院の名前に辿りつくことができ、それがすぐ近くにある。お金はなんとかすればいい。せっかく訪れたチャンスに賭けてみようと思った。

助けられるかもしれない。一筋の光を見出した思いだった。
その時が来たら、そばについて見送ってあげようという気持ちから、”絶対に助けるからね!”という気持ちに変わった。

そもそも、FIPではないのかもしれない。
それでも命の危険性の高そうな疾患から除外していった方がいい。病院を変えることへの抵抗や不安もあったが、予約するだけならタダ。HPを見ると、Web予約ができるようになっており、予約のできる最も近い日程が14日の16時半であったため、ひとまず予約を入れた。


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