人生の岐路で絶対にまちがえないコツ
図書館にリクエストした本というのは、人気の本、話題の本だと数か月待ちになることもある。
だから手元に届くころには、どんな本なのか、なんで読みたいと思ったのか、すっかり忘れていることがよくある。
でも不思議と、
「ああ、ちょうどいま、読むべきタイミングだったんだね」
と思うことも多い。
昨日、読み終えたこの本も、そんな1冊だった。
どんな本なのか、Amazonの紹介文を引用します。
読み終えた瞬間に思ったのは、
「私にもマイクがいてくれたらいいのに...」
(以下、ネタバレ含みます。)
マイクは人生の岐路となる大事な瞬間(しかも本人はそうだとはその時点ではわからない)に現れて、フロイドを導いていく。
『いいよなぁ。ずるいよなぁ。
マイクがいるって、どんだけ恵まれてるんだよ。
そんなの現実にはありえないし!』
そう思った。
でも、しばらくして気づいた。
『あ!
わたしにもマイクはいた...』
私が今こうして起業して食べていけているのは、確かにマイクがいたからだ。
私は、起業したいと思って起業した人ではない。
まさか自分が会社員を辞めて起業するなんて、1ミリも考えたことはなかった。
でもある日、会議中に、
『終わった...
ワタシ、会社辞めるんだ』
と思った。
いや、「思った」というのは正しい表現ではない。
その瞬間、「会社を辞める」ということは、もはや「事実」としてそこにあった。
なぜそう思ったのか、どうしてそう思ったのか、自分でもまったくわからない。
でも、それはもう揺るがない事実なので従うしかなかった。
足が震えるってこういうことか、、、
って思ったほど、怖くてしょうがなかったけれど。
会社を休職したときも同じ。
ある朝、目が覚めた瞬間、
『もう会社行かない。休む』
そう思った。
なぜかはわからない。
いつから考えていたのか、いつ決めたのかさえ、自分の中には全く覚えがない。
つまり、マイクだ。
今こうやって、この文章を書き始めてみたら、長い人生の節目節目、岐路となる場面には、必ずマイクがいたことに気づいた。
大学受験のときも、
最初の会社を辞めたときも、
2回目の転職で、採用通知をもらって行くはずだった会社に、直前で入社をやめたときも。
なぜだかわからないけれど...
まったく考えてもいなかったのに...
なぜか突然、勝手にまったく違う選択をしていた。
そして結果、その選択は「アタリ」だった。
人生は、無数の選択から出来ている。
もちろん、すべてアタリであるはずがなく、ハズレもたくさんある。
「アイタタター」なことの方が、だんぜん多い。
でも、いつしか悟った。
もしも私が間違った道に進んだら、神さまは必ず私を転ばせてくれる。
そのくらい、私は神さまに愛されている。
どうやら神さまは、絶対に私を放っておいてはくれない。
行かせたい道があるらしい。
でもそんなの自分ではわからない。
だから盛大に間違ってやろう。
安心して間違おう。
おもいっきり間違えていいのだ!
そして今わたしはこうやって、「好きな仕事で食っていく」を実現して、自由気ままに生きています。
さて、ここまで読んでくれたあなた。
『いいよなぁ。ずるいよなぁ。
マイクがいるって、どんだけ恵まれてるんだよ。
そんなの現実にはありえないし!』
私がこの本を読み終えた瞬間に思ったのと同じことを思ったかもしれない。
ということはつまり?
つまり?!
あなたにもマイクはいる。
あなたを、あなたの本心が望む方向に連れていこうとする何かは、確実にあなたの中にもいる。
気づくか気づかないか、
認めるか認めないか。
それだけだ。
で、この長い文章をここまで読んでくれたあなたに、先にマイクの存在に気づいてしまった私から、エラソーですがひとつだけアドバイスをすると。
それは、「こうしたい!」「こうなりたい!」「これが好き!」のようなものではない。そういうものの中には無かった。
多くの成功法則や幸せを語る人はそう言うし、だからみんな、それを探しまわっているけれど。
少なくとも私の場合はそうじゃなかった。
「ぜったいにイヤ!」
「そうはなりたくない!!」
それが私のマイクだった。
私の魂が絶対にイヤだって言っている未来。
それを選ばない、という選択。
それをし続けたら、いつのまにかこんな未来を生きていました。
「好きなこと」とか、「やりたいこと」とか、「なりたい自分」とか。
そんな言葉にとらわれ過ぎてはいないだろうか?
そんなもん、わからなかったらわからんでもいい。
でも、「絶対にイヤ!」ってことならわかるよね?
それを選ばなければ、「絶対にイヤ」の反対に行く。
ってことは、つまりそれが自分の「絶対に行きたいところ」なんじゃない?
好きなことで、やりたいことで、なりたい自分なんじゃない?
あーら、カンタンヽ(^。^)ノ
ららら♪っと行こう!