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「好きなことを仕事にする」苦しさ ー 『鳥と港』佐原ひかり著を読むー

「好きなことを仕事にする」

この言葉にあこがれ、素敵な夢を抱く人は多い。

そんな人に読んで欲しい一冊でした。
          


こんなにかわいらしくメルヘンチック(?)な紹介をされているけれど、中身はしっかりハードです。

“これから”の働きかたの物語

大学院を卒業後、新卒で入社した会社を春指みなとは九ヶ月で辞めた。
(中略)
退職からひと月経っても次の仕事を探せないでいる中、みなとは立ち寄った公園の草むらに埋もれた郵便箱を見つける。中には、手紙が一通入っていた。

「この手紙を手に取った人へ」──その手紙に返事を書いたことがきっかけで、みなとと高校2年生の森本飛鳥の「郵便箱」を介した文通が始まった。

無職のみなとと不登校の飛鳥。それぞれの事情を話しながら「文通」を「仕事」にすることを考えついたふたりは、クラウドファンディングに挑戦する。

『鳥と港』Amazon 本の概要より

  
「お金をいただく」という現実、最近話題の「親ガチャ」問題。
寄り添いきれない吐き出される言葉の数々...

好きなことだからこそ苦しくなってしまう。心優しい人ほど、繊細な人ほど悩んでしまう。リアルな現実が描かれています。


好きなことを仕事にする。

素敵な響きを持つ言葉だけど実はその奥には、

「お金をもらってまでそれをやりたいか?」

という問いが隠されています。

きっと誰もがそれに、一度は向き合わざるを得なくなる。

好きなことを仕事にするということは、それくらいしんどいものだということを、知っておいて欲しいなぁと、私は思うのです。

   

だけど、「お金をもらってまでしてやりたい何か」に出会えるということは、とてつもなくラッキーなこと。

自分を深く知ることが出来る。
世界を深く知ることが出来る。

自分を強くしてくれる。

自分という器を大きくしてくれて、味わい深く豊かな人生を生きることが出来る。

ということも、知っておいて欲しいのです。


好きだからこそしんどい。

だからもっと届けたいと思う。
だからもっと好きになる!

   
この沼にはまっちゃった人が、

「好きなことを仕事にした人」

なんじゃないかなぁと、私は思います ^^

  
そしてそんな人たちに向けて、
今日も私は叫び続けます。
   

だいじょうぶ、なんとかなる!


みちをひらく人 おおのぎむつこ


リアルな現実に立ち向かうための武器、
こちらにご用意しております ^^

好きな仕事で食っていく!【ひとり起業のためのマーケ塾】

   
こんな感想もいただいています。

周囲の起業女子のみなさんは自己啓発系の人が多くて、こういう「ビジネスとは何か?」という話を出来る人がいないのが悩みでした。
もう、刺さりすぎて刺さりすぎて、まわりの人たちに勧めました。
商売の目線で、しっかり起業を波に乗せていきます!