「好きなことを仕事にする」苦しさ ー 『鳥と港』佐原ひかり著を読むー
「好きなことを仕事にする」
この言葉にあこがれ、素敵な夢を抱く人は多い。
そんな人に読んで欲しい一冊でした。
こんなにかわいらしくメルヘンチック(?)な紹介をされているけれど、中身はしっかりハードです。
「お金をいただく」という現実、最近話題の「親ガチャ」問題。
寄り添いきれない吐き出される言葉の数々...
好きなことだからこそ苦しくなってしまう。心優しい人ほど、繊細な人ほど悩んでしまう。リアルな現実が描かれています。
好きなことを仕事にする。
素敵な響きを持つ言葉だけど実はその奥には、
「お金をもらってまでそれをやりたいか?」
という問いが隠されています。
きっと誰もがそれに、一度は向き合わざるを得なくなる。
好きなことを仕事にするということは、それくらいしんどいものだということを、知っておいて欲しいなぁと、私は思うのです。
だけど、「お金をもらってまでしてやりたい何か」に出会えるということは、とてつもなくラッキーなこと。
自分を深く知ることが出来る。
世界を深く知ることが出来る。
自分を強くしてくれる。
自分という器を大きくしてくれて、味わい深く豊かな人生を生きることが出来る。
ということも、知っておいて欲しいのです。
好きだからこそしんどい。
だからもっと届けたいと思う。
だからもっと好きになる!
この沼にはまっちゃった人が、
「好きなことを仕事にした人」
なんじゃないかなぁと、私は思います ^^
そしてそんな人たちに向けて、
今日も私は叫び続けます。
だいじょうぶ、なんとかなる!
みちをひらく人 おおのぎむつこ
リアルな現実に立ち向かうための武器、
こちらにご用意しております ^^
こんな感想もいただいています。