美術館はエンターテイメントではない
みなさん、こんにちは。
ワザとらしいエンターテイメント系noterの福田です。
みなさんは、美術館をどのように楽しんでいるだろうか。
恋人と行くデートスポットだろうか。
友人と行くインスタ映えスポットだろうか。
あるいは、アートの講釈を垂れてワンチャン狙うナンパスポットだろうか。
私の場合はそのいずれでもない。
私は美術館は一人で行くと決めている。
裸一貫で作品と1:1の真剣勝負をする場だからだ。
私の美術館の楽しみ方を紹介しよう。
まず、入り口にある作家の背景とか作品紹介の文章は読まない。
文字の情報はネットで調べたり、本を買ったりして家でも楽しめるからである。
そして、作品を観る時間は1作品5秒くらいでサーッと歩く。
しかし、自分の存在を疑ってしまうような超ヤバい作品に出会ってしまったとき、その場に腰掛けて10分から20分ぐらいずっと見惚れてしまう。
だんだんと自分がいなくなってしまうのが心地良いのだ。
まさに、アイデンティティの喪失ではないか。
このスタイルの楽しみ方は、都内の企画モノの展示とは相性が悪い。
まず、人が多くて人の流れに流されてしまうからである。
ということで、私は地方の美術館のアツい現場の方が好きである。
みなさんは、美術館にどういうモチベーションで行っているだろうか。
向上心高めのアーティストのみなさんは、テーマを探ったり、技法を盗んだりする場なのかもしれない。
私の場合は、自分がアーティストであることを忘れてしまう、ワザとらしさ&エンターテイメント0の現場である。
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